撮影の裏話、色々。その一。

L'Ilya 〜イリヤ」

2000年製作  監督:佐藤 智也



これは、私にとっては6本目の映画(映像)になるわけですが、初めて、大学関係者から離れた、というか

初めて、誰も知らない現場での撮影となったものであった。

そんな監督と私の出会いは、みちのく映画祭(
?)だったんだろうか

とにかく、どこかの映画祭で、私の
E島くん作品を見たことがあったらしい。

で、その時に
E島くんと話があって盛り上がったらしい、というか、お知り合いになったらしい。

ちょうどその頃、佐藤監督がこの「イリヤ」の女優さんを探していたらしく

それで
E島くんに相談し、私のところまで話がまわって来た、と。こういうことだ。



私が最初に監督と直にお会いしたのは、
1998年。夏。

新宿駅の新南口の改札前。そこで、監督と私は待ち合わせをした。

私は監督の顔を知らないので、どんな人が来るんだろう、と。ちょっとドキドキだったのだが。

やがて現れた監督。
Tシャツにジーンズ、そして足元はサンダルでした。



で、我々はそのまま監督お勧めのインド料理やへといった、と思うんだけど。

カレーを食べながら、監督がちょっと前まで旅行していた話などし。で、台本を頂き。

内容的に、まず監督が切り出したのが「映画のテーマが自殺なんですけど、そういうのは大丈夫ですか
?



私は、今まで芝居の中で、色々なテーマ、内容のものを見てきたので。

「自殺」がテーマといわれても、正直、そんなに驚きはしなかったのだけれども。

でも監督は今までの女優さんにこの「自殺」で断られてしまったらしいので、少し神経質になられていたらしい、と思う。

で、私は正直に答える「えぇ、全然、大丈夫です。」

これで、私のイリヤ出演がきまった。で、最初、まだ私は自分が主演だとは知らなかった。

「イリヤの役をお願いします」と言われて、しかも相手の方が最初はテンカク氏だとも聞いて。

なんか、私にとっても今までに関わったことが無い規模の映画になりそうで、ドキドキしていたのだけれども。



で、肝心の撮影クランクインまで、しばらく時間が流れる。というのも、撮影の準備がまた大変だったのでしょう。

撮影前の初顔合わせは、年を越してからとなった。場所は新宿歌舞伎町近くの喫茶店。

最初エレベーターの乗り場さえも分からず、おどおどしながらやっと見つけて乗り込むときに、

一緒にエレベーターに乗り込んだ人がいた。

その方がスエヒサさんだったんだけど、このときはまだお互い知りもしないので、他人のふり。

喫茶店に入ったはいいが、実はこのとき、撮影スタッフも役者の人も、唯一の共通の知り合いが監督のみ、であった。

ということは、監督以外の人は、誰が今回一緒にする人なのかが分からない。まさしく初顔合わせだったのだ。

お互いの自己紹介から始まり、お互いの素性調査も始まり、何から何まで始めてづくし。



でも私以外の方々は仕事も持っておられ、というか、本業がこちらに関係している方も多く。

私はダントツに一番下っ端、であった。歳も、経験も、なにもかも。だから、ちょっと話についていけない。

で、こんな方々と、私は映画をとっちゃうんだ、しかも、私、主演なんだ、という、プレッシャーをがっちりと感じつつ。

正直、どうなっちゃうんだろう、と思ってました。



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