フランス・ルジェ・カシス


カシス。なぜカシスについて書こうかなぁと思ったかというと。
たまたま最近、友人の"リョウ"とかがはまっているので。

しかし、カシスというと、私はやはりフランスの"Fab"を思い出す。彼らもカシスの愛好者だから。

ということで、カシスのことなら彼らに聞け。メールで色々聞いてみたのだけれども。
いや、改めて、彼ら、好きなんだなぁ、と実感。
ものすごーく長ーいメールを返してくれた。

それを訳しつつ紹介すると、カシスについては「ルジェ・カシス」と呼び、内容はこうなる。

「ブルゴーニュ・アリゴテ」(??。
こういうワインがあるそうだ)などの高級ワインの産地として有名なフランスのブルゴーニュ地方というのがあって、
その中心の街ディジョンは、エスカルゴやマスタードで有名なんだそう。
マスタードは私も知っていたけれども。"トニー"が好きなので。

実は、ここで採れるカシスを使ったカシスリキュール「ルジュ・カシス」の故郷でもあるのだそうだ。

「ルジェ・カシス」は、新鮮なカシス果実をつぶして、スピリッツに漬けこんだリキュール。
昔、"ルイ・ルジェ"という人が、初めて作って売ったから「ルジェ・カシス」と呼ばれるようになったとか。
いまやカシスリキュールの代名詞。

私はてっきり「クレーム・ド・カシス」のほうが代名詞なんだと思っていたら、それは商品名で
フランスでは「ルジェ・カシス」の方が通称なんだという。と彼は断言していた。ほほぉ。

で、カシスって一体何じゃ?と思う方。カシスは、日本名だと「黒すぐり」。
デモ、この「すぐり」のほうが余計に分からないんじゃないかと思うんだけれども。

ようは、ベリー系(ストロベリー・ブルーベリー・ラズベリー)の仲間。
で、色は濃い紫色。ブルーベリーに似ている、でももっと色が濃い。
なんか「大草原の小さな家」なんかで「スグリの実」とか出てきたような。ローラがいっぱい取っていたような。

ヨーロッパでは古くから薬として使われた果実。
オレンジ10倍のビタミンCを含み、オレンジがどのくらいビタミンCがあるのか知らないが。
さらにビタミンB1、B2、カルシウムまで含まれているのだという。
昔から頭痛や憂鬱症にも効くんだそうだ。あと喉にもいいんだそうだ。

昔、Fabはこのカシス工場に見学に行ったことがあるらしい。
そのカシスの工場では、働く人たちは皆、「カシス色」の制服を着て、
建物の壁の色も、何もかもが「カシス色」で統一されていたんだそうだ。すごいぞぉ。
カシス色の制服。一歩間違うと、ダサそうだけれども。

ルジェ・カシスの基本素材は「カシスの実」のみ。
着色料や香り付けは一切使わない、超ナチュラルに作られているんだと。

だから体にも良いし、子供にも(!)いいんだそうだ。
強くないのかなぁ、と思っていたら、伝統的なルジェ・カシスはアルコール度はそんなに高くないそう。
もっと焼酎や日本酒並みに強いのかと思っていた。かえってアルコール度が高いものは、純粋ではないんだそうだ。

で、そんな彼のお勧めカシス。
「フィリップ・ド・ブルゴーニュ社」というところがだしているもの。これは、全然味が違うんだそうだ。

ちなみに私も行った時に飲んでいる、らしい。メールには「シノのお気に入り・・・」と書いてあった。
うーん。おいしかったんだろうなぁ、はは。

で、どうやって飲むか。もちろん「キール」にするんだそう。これで、私もちょっと思い出したんだけれども。
確か、アペリティブで出てきたんだ、きっと。彼の家で、大体食前酒にリキュールを白ワインで割っていたので。
で、割る分量は大体カシスリキュール1:ワイン5。カルピスと同じだぁ、と思った記憶がある。


で、ふと。「キール・ロワイヤル」ってあったよな、と。
きっとこれもカシスを使ったカクテルに違いない、と思っていたら
それはスパークリングワインで割ったものなんだそうだ。へぇ。

さらに「キール・インペリアル」成るものもあり、これはシャンパーニュで割ったもの、らしい。
ちなみにキールに使う白ワインは、本当は先ほどの「ブルゴーニュ・アリゴテ」を使うんだと。
同じ産地のもので割らないといけないらしい。

で、この「キール」と言う名前。実は元ディジョン市長のお名前らしい。

戦後直後の、あまりまだ物がなかった時。
「パーティでシャンパンを出すのはお金がかかる。
しかし幸いなことに、ブルゴーニュには、素晴らしいワインとカシスリキュールがある。
この2つをあわせたカクテルを市の公式ドリンクにしよう」と決めたのだそう。
ということで、ブルゴーニュ市の公式ドリンクだったそうだ。

別にキールじゃなくても、カシスを楽しむ飲み方はいっぱいあり。

日本の居酒屋で覚えているものが、
カシスソーダ、カシスオレンジ、カシスウーロン、カシスミルク、カシスロック、ホットカシス、カシスビア。

カシスウーロン、とかはさすが日本!!と感じざるを得ない一品。これをFabに言ったら、「信じられない」といっていた。
でも、おいしいよねぇ?今度行ったらぜひ飲ませてやろう。

このルジェ・カシスは、保管時に注意しなければいけない点が一つだけ。
開栓後は必ず冷蔵保存。これは必ず。

というのも、製造する過程で蒸留をしていないため、酸化にものすごく弱く、
常温で保存しておくと味が変わる。下手したら、変になる。

これから風邪の季節。喉が痛くなったら「ホットカシス」で、ゆっくりあったまって。いいんじゃないかね。

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