イギリス・パブ
イギリスで、飲むところと言えば、「パブ」。
イギリスで一番多い店の業種は、きっと「パブ」に違いない、と思うくらいに街中にパブ、パブ。
どんな田舎にいっても、絶対あるのは「パブ」。
もう、イギリス男性陣にとって、無くてはならない物の一つが、絶対「パブ」でしょう。
パブでは、昼間は「パブランチ」といって、セットで安くておいしい料理を出すところが多く、
また日曜日は「サンデーランチ」でローストミートを、やはり安くておいしく出すところも多い。
しかし夜は、ただひたすら飲む物のみ。夜に食べ物を出すところは、滅多に無い。
ツマミとしてある物は、ナッツかクリスプス(ポテトチップス)のみ。しかもあまりそれを食べている人はいない。
つまり、ツマミなしでひたすら飲み、飲み、飲み続ける、というのがイギリスのパブでの飲み方である。
注文は自分から、カウンターに行って、何を飲むか伝える。
注文の仕方、特にビールの場合は言い方があるので最初は注意。
大体パブには置いてあるビールの銘柄が出ているので、それを指差しながら「One
pint, please.(ワンパイント、プリーズ)」
これで大きなグラスででてくる。小さいグラスがよかったら「Half
pint, please(ハーフパイント、プリーズ)」。これだけ。
イギリスでは数え方が「リットル」ではなく「パイント」。1パイントで、約500ミリリットルぐらいかな。
で、ほとんどのビールはドラフトが基本。でもそんなに冷えてはいない。しかも泡を立てないようにナミナミ。つぐ。
ギネスだけは別で、すごいクリーミーな泡が上にのってくる。
その場でお金を払って、席に戻ってくる。で、飲む。
なくなったらまた自分でカウンターにいて、注文する。
イギリス人ですごいのは、立ったままでも何時間でも飲める、ということ。
もちろん人気があるパブはすぐ椅子は一杯になってしまうし。そうすると、皆立ったままで、グラスを持って。
すごいときには店からはみ出て、道路にまで人が溢れて、皆立って飲む。
しかも驚くぐらい飲むのに、そんなにトイレには行かない。
きっと体の何かが違うに違いない。
最初はもちろん、日本の居酒屋に慣れていたので、「あの、食べ物メニューは、どこですか??」なんて聞いてしまったり。
でも今は、こっちの方に慣れてきているので、日本に帰って居酒屋に行ったら、きっとビックリする。
「うわぁ、食べ物いっぱいダァ」って、嬉しくなってしまうと思う。
イギリスパブにいいところは、ただ飲めるということ。
つまり、食べ物のことを全然気にしないで、飲み物だけで十分に過ごせる、というところだろうか。
だからパブに行く時っていうのは、もうレストランでお腹一杯食べて、でも、もう少し話したいなぁ、という時。
まだ飲み足りないけど、レストランだと高いしなぁ、というとき。
ただ何となく行き場所が無くなったとき。最終的に、行くのは、パブ。
他に人とのミーティングがあって、長時間話し込むときも便利。追い出されることは無いので。
ただ、パブには行かないほうがいい時が、一つだけある。
それは、サッカー(フットボール)の試合があるとき。このときは、やめた方がいい。
多くのパブで大画面のTVで試合を放送するんだけれど、行ってもうるさいだけだし。まともに話できないし。
まぁ、自分もすごいサッカーが好きで、同じチームを応援しているんだったら、きっと楽しいんだろうけど。
で、その試合に勝てばいいけど。
負けたときは、大変。こっちの人は、命賭けてフットボール見るから。荒れることもしばしば。
イギリスは、ドリンクにかかるお金が高い。しかもロンドンのセントラルであればあるほど、値段は高くなる。
同じ瓶のビールなのに、セントラルでは£3、でも少し郊外に行くと、£2.25だったりする。
ここまで大きく違うと、「ボッタくってるよなぁ・・・」って、逆に感心してしまう。
あと閉まる時間が早い。11時には基本的に閉まる。それがねぇ、もうちょっと開いていてくれると助かるんだけど。
<ニュース>
2002年11月13日現在 本日の女王陛下のスピーチの中で、
来年の夏から、パブが24時間営業可能になるかも。まだスピーチの段階なのでなんとも。
でも、もし実現したらすばらしい!!! 11時は早すぎたし。いい事だと思っています。
モドル もっとモドル
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