日本・日本酒「春鶯囀」
さて、このお酒、名前をなんと読むか?この名前の「春鶯囀」は、実は与謝野晶子が命名したそうな。
私は最初読めなかった。正解「しゅんのうてん」と読みます。変換でも出てこないちょっと厄介な字なのよね。
この「しゅんのうてん」っていうのも、あまり、飲み屋で見かけることはない名前なのですが。
これは、山梨で作られているお酒。山梨の酒屋に行くと、時期の間はしっかり置いてあるし。
で、このお酒、瓶の模様も、化粧箱もかなりゴージャス。梅の花チリチリ、いかにも「高そ〜〜」って感じで。
山梨には「笹一」「七賢」などという有名な(だと思う)日本酒もあるのだけれど、それと比較するとけっこう違う。
山梨というとやはりワインのほうが有名ではあるので。ってわたしも、実はあまり山梨の日本酒ってピンとこないし
気にもしていなかったんだけど。でも例の「わかな寿司」には、「しゅんのうてん」、しっかりありました。
で、このお酒を飲んでみて、びっくり!なんて上品なお酒。なんかね、フルーティーな感じのやつだったのね。
すごく女性に受けるんだろうなぁ、と思ったね。すっきりとしててね、ワインみたいなの、飲みやすかったの。
山梨に行ったときに、お土産に買って帰ろうと思って、酒屋に行って探したらね、あったんだけれども。
結構、するのねー。というか、その時買ったのが、確か純米吟醸だかなんだかで。
ちょっとビビリつつも、まぁ、買って帰ったわけだ。せっかくだし。
で、チャボ宅で、おじさんおばさんと一緒に飲んでみたわけだ。そしたらね、なんか味が全然違うんだよね。
このときの味は、なんていうか、昔からの日本酒って感じ、つまりね、味が濃いっていうか苦いっていうか。
なんか、「お酒のみ」が好きそうな味。という表現をしたような気がするが、その時は。
氷を入れて、ちょうど良かったような。日本酒を飲みやすくするために、よくやるんですが、これ。
時期とか、ちょっとした種類の違いとかで、全然味って変わってしまう物なのだなぁと。
ある時、山梨の家に行ったら、母が料理で日本酒を使っていた。母は何気なくその大瓶を持ち上げ酒を注いでいたが、
で、その瓶の銘柄を見てビックリ。なんと「春鶯囀 限定版」、しかもなぜか「金箔」入り!!
何という酒を使って、芋を煮物しているのですか!? 思わず母に「どうしたの、これ?」と聞いたら
母は「あー、なんかのもらい物」とのこと。おそらく、すごい高いんだぞ、これ、きっと・・・。
ちなみにうちの父と母は全然酒を飲まないので、日本酒、ビール、ワインその他諸々のことは何も知りません。
何も知らないからきっと母は、「あら、日本酒ないわ」→「あ、そうだ、もらい物があった」と、ごそごそ探し「あった」。
で、これを見つけて何の躊躇もなく料理に使っていたんだろうけど。
「煮物に使うには、勿体なさ過ぎるよ〜〜〜〜」と嘆いても、仕方なし。
「このお酒はきっと高い」と母に言ったら、「あら、道理で料理がおいしいなぁと思ったんだ」だそうな。
それは、おいしいだろう。きっと。
しかし、このような事態はあまりにも悲しすぎる、飲用の日本酒たちも浮かばれなかろうと思って
再発を阻止すべく、次回からはもらった日本酒はまず私に見せてみよう。こう、お願いをしてきたのであった。
モドル もっとモドル
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