イギリスのロースト
イギリスの食べ物といえば、マズイ、で有名ですが、実はそんなことはない、と私は思う。
ただ、レパートリーが少なすぎるので、いつも同じものを食べているし
そうなると、飽きてきて、「マズイ」ということになってしまうんではないだろうか、と。
最初私がイギリスに行くといったときに、知り合いの人たちは「食べ物マズイど〜」って、散々脅かしてくれました。
で、来てみて、食べてみての感想 「何だ、おいしいんじゃん」
それは、私が他の人に比べて「美味しいのスライクゾーンが大きい」ということにもよるのかもしれないが。
でも確かに毎週、毎曜日に夕飯が決まっている事がわかると
「なんか違う物、食べたいなぁ・・・」となってくるわけで。
ちなみに前のホストファミリーの家では、曜日で何となく夕飯が決まっていました。
まさしく歌でもあるように「月曜日はソーセージ食べてー♪、火曜日はカレーを食べてー♪」のように。
で、金曜日と日曜日は毎週必ずローストでした。
日曜日ロースト(サンデーロースト)はよく聞くけれど、金曜日もローストな訳は、
金曜日は娘さんの家でロースト、日曜日は自分の家でロースト、と決まっていたからで。
つまり週に2回もローストを食べる機会を与えられた私は、その作り方を覚えてしまったわけで。
コレはしごく自然な流れだとも。
ローストはもちろんオーブンが必要だが、その使い方さえわかっちゃえば、すごく簡単。
しかも、なんでもローストできるし。肉だったら牛・豚・チキン・ターキー・ダック・羊などがメジャー。
で、店の肉のコーナー、肉屋に行くと固まりの肉がゴロゴロ売られている。
つまりロースト用の肉しか置いてない。
もちろん鳥なんかはそのままの形だし。ターキーなんかだと重さが6キロ超えるものもある。
こんなのなんかはもちろんクリスマス用だけれども。
ちなみにイギリスでは薄切りの肉はない。一番薄くて、とんかつにするくらいの厚さ(1.5センチ)もある。
だから、肉野菜炒めを作るためには、自分で肉を薄くカットしなければならない。
前に肉屋で「薄切りにカット」してと頼んだら、「贅沢な犬だねぇ」って笑って言われた。
最初何のことか分からなかったけど、どうやらその薄切り肉はペットの餌だと思われたらしい。
で、それぞれの肉に合わせて付け合せやソースがあって。もちろんグレービーソースは基本だけれども。
例えばローストビーフにはヨークシャープティング
(なんて説明したらいいか、シュークリームのシュウ皮のような)とマスタード
ローストポークにはアップルソース、ローストラム(羊)にはミントソース
ローストチキン(鳥系)にはスタッフボール(コレもなんと説明したらいいか、セージなどのハーブの団子)
ローストターキーにはクランベリーソース、ローストダックはオレンジソース
コレも全部習ったわけではなくて、自然に覚えた。それだけ食べてるって事か。
野菜だって、何でも。ローストした野菜は、全然甘みが違う。
イギリスではポテト・パースニプス(白い人参)、普通の人参など。あとはちょっと固めの根菜・野菜。
ピー(グリンピースなんか)も、美味くローストできると、すごく甘くて美味しい。
あとブラッセル・スプラウト(メキャベツ)。
あ、でも魚だけは、したことはないかな。なんかこっちだと勿体無くて、高いし。
コレで感動したのは、オーブンの使い勝手のよさだった。
今までオーブンなんて、ケーキかクッキー焼くときぐらいしか使わなかったのに。
突っ込んでおけば、料理できているんだもの、こんなに簡単なことはないわね。
ということで、こんな私でもできたローストフード、オーブン持っているんであれば、ぜひチャレンジ。
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