塩味冷やし中華
世間一般では、冷やし中華は醤油か胡麻と決まっているようだが、
私の家では塩味の冷やし中華である。
これは鶏がらに胡麻油と酢,塩というとてもシンプルな物だが、全然甘くないので、すっきりと食べられる。
よくお店で食べる冷やし中華は、甘酸っぱい物が多く、私は結構これが苦手で
だから、冷やし中華は自分の家以外ではめったに食べない。
私が高校生のとき、毎日お弁当を持っていったのだが、
夏限定の母のメニューとして、この「塩味冷やし中華」があった。
どうやって弁当で持っていったかというと、
まず正方形のタッパーに麺と具を乗せ、その入れ物の下に保冷材をおいておく
汁はドレッシングの空き瓶に詰め、別々に持っていく
食べる直前にその汁をかけ、よくかき混ぜて食べる。
私のこの冷やし中華弁当は、友人の間でもちょっと有名で、覚えている人も多いと思う。
だって普通、汁系の麺類を弁当で持っていくっていう感覚は無いと思うからなぁ。
結構うちの母は、弁当に関してアイデアマンだったと思う。
今回日本に帰ったときの母の最後の料理メニューがこの冷やし中華だった。
どうしても、と私がリクエストした物。
で、母親は作ってくれたが、このとき、以前から母の中で決まっていたフレンチのメニューも消すことができなくて、
結局「冷やし中華とフレンチ」という、凄い組み合わせの夕飯になってしまったのだけれども。
とにかくこの冷やし中華は、汁の色が透明ですっきりしているので、
乗せる具の色がとても鮮やかに出る、かつ重要になってくる。
まぁ、家ではいつも決まっているが、お好みで色々乗せてもおいしいと思う。
ア、でも紅しょうがだけ入れないな。からしはOK。
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