8月の独りゴチ(後半)

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8月16日(金)

今日は洗濯の日と決めていた。
もう結構最近暑くて、汗かくのよねー。

というか、私の部屋暑すぎ。部屋にはとても大きな窓があるのだが、これに日が当たると部屋はまさに温室状態。
で、窓開けるけど、あまり変わらず。クーラーなんてもちろん無いし、扇風機も無い。
部屋の中で、必死に扇子であおいでいる私って・・・。でも扇風機を買う気にもならんしなぁ。

どこか涼しいところへ〜と外に出ても、どこにもクーラーがあるわけではないので、かえって暑かったり。
特にダブルデッガー(ロンドンの赤い2階建てバス)は地獄で。
窓が開かない、しかも車内に扇風機なんか無く、熱は2階に・・・でまさにサウナ状態。
ここでは扇子も役にはたたない、熱風をあおいでいるだけなので。

で、どこに行くか。それは、スーパーマーケットです。
スーパーの冷凍食品コーナーに行って、OPEN型(ふたが無いタイプの冷凍機)の中にある商品を見るフリをして
頭を突っ込み、冷やす。後は肉や乳製品のコーナーに行くと涼しい。
・・・・こんなところぐらいしか、涼しくない。

帰ってきてメールをチェックしていたら、懐かしい顔ぶれからメールが。
早速返信して、チャットする。

彼らは相当酔いどれていた、羨ましい限りだ。いいなぁ。
彼らが私のホヤホヤのHPを見るというので、どんな感想かなぁ、とドキドキ待ってたら「電話しろ」という命令。

ナンでしょ?と思って電話したら、掲示板に書き込めないぞ、という怒りのご指摘だった。

どうやら3人で掲示板にも書き込もうとしたらしい。
で、2時間も(馬鹿馬鹿しいが2時間も!!)費やした大傑作だったらしい。
でもサイトの様子がおかしくて、書き込んでエラーが出たらしい。リンクで飛んだらしい。
で、傑作が消えちゃったらしい。

酔っ払って、眠気と戦いながら、それでも必死に書き込もうとしているあんたら、馬鹿だよ(感涙)。
もう、大好き。

 

8月17日(土)

今日は昼から"ヨッシー"の家に向かって皆でドライブ&小旅行に出発。
天気サイコー、気分もサイコー。嬉しいねぇ、こういうお出かけってさぁ。寝袋もって、水もって。
やっぱり免許は大切だな。で、車も大事だな。

"ヨッシー"はゴスポートというところに住んでいて、それはイギリスのポーツマスのちょうど対岸。
この街で"ヨッシー"は9月から日本語教師を始める。
このポーツマスは日本史に出てきた「ポーツマス条約」のポーツマスではないので。条約の方は、アメリカね。念のため(w。

ロンドンからは車で順調に行って1時間半。我々は途中で渋滞(エンストする車が多かったのねー、この日。
天気よかったから。暑いとイギリスの車はすぐ止まっちゃうから)にあったが、"リョウ"がぶっ飛ばしてくれて、2時間でついた。
"トモ"のナビすばらしく、迷うことなく無事にゴスポート&"ヨッシー"宅に到着。


このポーツマスはイングランドの南端。最近ではサッカーの川口選手の移籍先(だっけ?)で日本でもちょっと有名(?)。
で、ゴスポートから、このポーツマスへは、フェリーで5分のところ。
もちろん地上からも行けるが、湾を一周しなければならないので子一時間かかってしまう。

もうねぇ、ビックリするぐらいのロケーション。家の横は、もう、海。かもめ飛ぶ飛ぶ、ヨット居る居る。
そしてその向こうには、でっかい戦艦が3セキ(アレ?戦艦の数え方はこれで合ってるっけ?)。
そしてさらに向こうにはポーツマスの街が。すごいよ、すごすぎるよ、"ヨッシー"&"ジュード"。しかも家は新築。

こんな素敵過ぎる家に早速お邪魔する。中も素敵、素敵過ぎ。
もうねぇ、羨ましいのを通り越して、ただただ感心。窓からは、さっきの海、かもめ、ヨット、戦艦、そして街。

で、早速に出てくる"ヨッシー"&"ジュード"の料理。お腹すいてたのよね。もうさぁ、極楽って感じで。
チキンだよ、トマトだよ、パンだよ、ナスだよ、アンチョビーだよ、スピナッチだよ。
材料はとっても普通ーだよ、でも、なんか、かっこよく出てくんのよ。
海風でとっても爽やかだしよぉ、綺麗だしよぉ、すぐ海だしよぉ、座れば飲み物・食べ物が出てきてよぉ。

休憩後にフェリーに乗って、ポーツマスまで行く。なんかね、ここの人たちは「街」に行くのに
電車でもなく、バスでもなく、車でもなく、「フェリー」な訳で。素敵、この感覚。
通勤・通学もこのフェリーな訳で。スーツや制服が溢れる訳で。見慣れないと、かなり面白い光景らしい。

ちょうどこの週末はポーツマスで「
Cutty Sark Tall Ship's Races(カティーサーク・世界帆船レース)」をやっていて、
ちょうどゴールした帆船たちが停泊中、お披露目中。もう帆船が一杯。スッゴイ雰囲気よろし。

帆船っていうのは、横浜の「海王丸」「日本丸」なんかがその種類に入るそうで。後は「未来少年コナン」の
船長が乗ってた船だよな。海賊船なんかもこの帆船タイプが多いんじゃないかな?イメージはできた?
たくさんの帆で進む船。こんなのめったに無いもんね、運がよかった。

で、「
Cutty Sark カティ・サーク」というのはイギリスの帆船の名前で、19世紀に活躍した英国のクリッパー(快速帆船)のこと。
今はロンドンのグリニッジ(Greenwich)に保存されているんだけど。
19世紀半ばに、インドから中国へ阿片を密輸して、代わりに紅茶を運んだ、歴史的にはとってもキーワードな船なのね、実は。
で、この船が 中国の取締船から逃げるために高速を必要としたそうで、このような帆船の形になったんだとか。

そして実は、ここにイギリス海軍ネルソン提督が最期に乗っていた帆船
H.M.S Victory号なんてのもあったみたいで。
静かにその雄姿をたたずませていたみたいで。(というのも、知ったのは帰ってきてだから。ちゃんと見てなかった。
調べておけばよかった・・・)


船を見つつ、いい雰囲気を楽しみつつ、潮風にホントにいい散歩コース。
皆で食べて、飲んで、で家に帰ってからも食べて、飲んで。
"ヨッシー"作「プラムパイ」もおいしかったし。"ヨッシー"いわく、超簡単らしい。(→ちょっとレシピで紹介)

ロンドンからちょっと来ただけなのに、こんなに違うのよね。ここに来ると、ロンドン汚れだわぁ、って思っちゃう。
ホントに、何もかも満喫して、最後に皆でマッサージしあって、眠りに着いたのは夜中の3時。
うん、とてもいい1日でありました。

 

8月18日(日)

エアーベットで"マユミ"が寝て、"トモ"とフトンベッドで寝て、起きたのは(私は)朝の9時。ちょっとモソモソしてたけど、
眠くないので起きてみた。
ベランダでちょっと一息。すると、隣の家の大きな白い犬が出てきた。「・・・どうも」って感じで、無言で見つめあう私たち。
そして、お互いに視線をそらし、海を眺めながら、なんだかとっても緊張した時間をすごす。

皆もごそごそ起きだして、朝ごはんを食べていると、友達が来訪。"マット"と呼ばれるこの人は、
なんだろう、とっても面白い人で、ムードメーカーというか。
深刻な話もとっても面白くしちゃって、当の本人達も笑っちゃうみたいな。空気の読み方がすごいうまいのかな。
しかもそこにはすごい速さの頭の回転が加わっていて、馬鹿っぽいのに、全然、馬鹿じゃない。
いいよなぁ、こういう人。

彼と一緒に皆でランチに出かける。でも街は渋滞。今日が帆船レースイベントの最終日だから。
車を止めるのにも一苦労したが、無事止めて、レストランまで歩く。

その時!!
「ごぉぉぉぉぉぉぉぉおぉオおぉおぉぉぉぉおおぉぉおおおぉぉぉぉぉぉん」と、すごいジェット音が。
なんと、それは空軍の戦闘機!! いきなり始まりました、航空ショー!!
9機の戦闘機が、それはそれはすごいスピードで、空を飛ぶ飛ぶ。空を上る上る、そして落ちる落ちる。赤青白。

急な、しかし素晴らし過ぎる出来事に、しばし我を忘れて立ち尽くす我々。もうすごい偶然、そしてすごい幸運。
もうねぇ、半端無いすごさ。凄い。ホントに、凄い。もう、凄いとしか言えない。

どうしてあんなに綺麗に並んで飛べるのだろうか、練習はどうしているんだろうか、顔はどうなっているんだろうか。
そういえば、お尻に女医さんの指突っ込まれて、健康診断されるんだったな、パイロットって。
そんな愚問が頭の中でくるくるしつつも、しばらく言葉も出ないくらい。

とりあえず上を見上げながらレストランまで歩き、席についてみたものの、また空を見上げ。
気が付いたら我々は全員レストランの低いフェンスにメニューを握り締めて、立って上を見上げており。
で、気が付けばレストランの人、厨房の人すらフェンスの上に立って上を見上げており。
我々が1列に並んで、口を空けて空を見つめている光景は、それはそれは奇妙であったことだろう、と。

空に2機が赤煙でハートを描き、1機が赤煙で真ん中を突っ切り。
・・・・・ハートに矢が刺さってるよ。もう、やられた。

ここのレストランの食事も最高だったし。もう最高尽くめで"ヨッシー"の家を後にしたのであった。

帰ってみて早速ゴスポートについて調べてみる。
すると、ここには王立海軍潜水艦部隊があるらしく。世界のマニアの中ではかなりな有名地。
潜水艦部隊(HMSドルフィン、ゴスポート)
ってのがあって、第1潜水戦隊(HMSネプチューン、ファスレーン)
第2潜水戦隊(
HMSデファイアンス、デヴォンポート)があるんだってさ。

さらに「ゴスポート潜水艦資料館」には、日本人の「佐久間艇長のコーナー」があって、
艇長の写真や遺書のコピーが展示してあり、艇長の遺訓をたたえ、英国人の士気を鼓舞しているということだそうだ。

その佐久間艇長って、大正時代の学校教育に、「修身」の教科書があり、その中で「沈勇」という題名で、
佐久間艇長のことがのっていたんだそうで。この人は、明治四十三年(一九一〇年)に、
第六潜水艇の艇長として、潜航訓練中、不幸にして艇の故障により、部下十三名と共に殉難したんだそうで。

翌々日、艇は引き揚げられたが、総員十四名が、自己の持場を、はなれず殉職しており、又、艇長の上衣の内ポケットから、
九七五文字に及ぶ遺書が発見されたんだそうで。
その内容が発表されるに及んで、日本国内は勿論、国外の人々も、感動し、
その沈着な勇気に対して称賛を送ったのだそうで。

時に、艇長は享年三十才の若さであり、平時における殉職であるので、進級はなく、靖国神社にも祀られていないんだそうで。

艇長の遺書には、「責任感、使命感、沈着な勇気、人間愛、感謝」の精神が漲っており、
戦前の教科書の最後に、「格言」として、のっていた「人事を尽して天命をまつ」そのとおりの最後だったのだそうで。

当時、病床にあった文豪・夏目漱石が、この遺書を名文と激賞し、
歌人・与謝野晶子が追悼歌を十余首も読んで賞賛しているんだそうで。

・・・・で、その人が、どうしてゴスポート??って感じなのだけれど、何か色々あったんでしょう。
そこまで調べる気力はないけれど。でも謎だわなぁ。海軍だから???うーん?
こういう雑学的な話題は、私は大好きで。でも多分、ちょっと感覚離れすぎて、他の人と話できないんだけど。

 

8月19日(月)

やぁぁぁぁぁっと終わったのね、パッキング。
もう、ギリギリまでしないほうだけど、ここまでギリギリだと、やはり疲れて、いつも後悔する。
今日は例の航空券を取りに行って、銀行に行ってお金下ろして、他の銀行に行って入金して、
電話代払って、大家に家賃払って、手紙を出して、と、今まで怠けていた雑用が一気に来た。

そして、気分改めパッキングを始めると、お土産が全然ない。あわてて店にバスで走り。
で、買って帰ってきたら、まだ全然足りなくて、自分に呆れながら、またバスで店に走り。

その後"トモ"に会い、軽い夕飯。彼女がなんとメロンをくれたので、パッキング終了時においしく食べる。
ありがとうねぇ。今、冷蔵庫は空っぽなので。

でね、今私は働いてないの=お金がないの。ということを分かってくれる人たちだと信じているので、
今回の土産は、かなり少ない&質素。
ホントは土産ゼロとも思ったんだけど、そうすると私のほうがムズムズするので、最低限だけ用意した。

で、詰めたカバンを持ってみようとしてビックリ。この私でも持ち上がらん。
・・・ということは、相当重い、やばい。

もう一度荷物を再考し、詰め直して、ようやく床からは少し上がる程度まで軽くした。

明日は日本に帰る日♪
色々あったけど、とりあえず、この日の航空券だけはなんとしても死守。

帰ったら色々食べるんだー、飲むんだー。
ぐふふ。楽しみだなぁ。

明日は早いから、もう寝よっと。

 

8月20日(火)

いよいよ日本行き出発。
朝6時に家を出て、ヒースローへ。
今回は凄い荷物なので、奮発してエクスプレスなんかに乗ってしまう。
7時空港に着いて、早速チェックイン。
ここで、私、フライトの時間を勘違いしていた。
10時だと思っていたら、9時。やべぇ、危なかった。
よかった、早めに着てて。

もちろん安い経由便なので、まずはフランクフルトへ。
ここでちょっとゆっくりするつもりだったけど、あまり乗り継ぎ余裕時間がなく、
なんかゲートに向かって走る始末。

さすがに日本行きとあって、やっと日本人の姿が多くなる。
隣には、日本からの団体ツアーらしき客。そして、添乗員の姿も。
最後の円への両替の件で、なにやらもめている。
ここで両替したいけど、言葉が通じないからできない、何とかして、というような内容。

まぁ、ユーロなら、日本に帰ってからでも両替できるさ。
言葉わかんないんだったら、日本でやれ、と思っちゃうけど、
添乗員なので、こういうことにも対応しないといけない。

でも、特定の客だけについていくこともできないから(その場を離れる訳には行かない)
どーするのかなぁ、って思ってみていたら
この添乗員、自分の財布から交換していた。
これにはちょっとビックリ。いいのかぁ??

やっと飛行機に乗り込む。
結構飛行機内は空いていて、座席を変更してもらい、1列占領。
なんてステキ。
ロンドンから初めて、横になって帰りました。
でも、結構映画が面白かった&まだ昼だしってことで、
あと、なぜかウキウキで
なかなか眠れず。

うとうとしたけど、結局眠らなかった。

 

8月21日(水)

昨日ロンドンの家を出たのは、朝の6時。
で、成田空港到着、朝の7時10分。
つまり、夜を逃してしまった私。

でも、時差ぼけを治すためには、今日は夜まで眠るわけにはいかない。
ここで寝るから、時差ぼけが続く。

なんか、日本、異常に、涼しい。
もっと「むぁん」とくる暑さを期待していただけに、なんか肩透かし。
でもとてもいい天気で。さわやかであった。

空港には、"チャボ"と"ご両親"がお迎えに。
久々の再会。
でも、全然久しぶりって感じがしない。
なんか、とっても普通に再会を喜ぶ。

車に向かって移動。
このたび新車になったらしく、その新機能を披露。
なんと、ドアが自動に開いてしまう!!
凄いぞ、凄いぞ。
とうとうここまで来たのかぁ、と感心しながら、乗り込む。

来るまで成田から帰るのは、凄く久しぶりで。
途中のサービスエリアで休憩

ここで、私が日本に来て初めての食事。
ラーメン。醤油ラーメン。
とてもあっさり、東京醤油。
メンは細、具はメンマ、チャーシュー、海苔、菜の花、味付けタマゴ。
サービスエリアにしては、かなり美味しかった。

何でも、この間"おじさん"がいらした時に、
ここで食べて、美味しかったんだそうな。

・・・・・・・・・この間?来たとき?
つまり、"おじさん"は私の帰国にちなんで、
ご自分で車で下見にまでいらしたらしい。
ホント、感謝感謝でございます。ありがとうございます。

ラーメンを食べ、再び高速へ。
久々の首都高。渋滞。
でも、昼には家に到着。お疲れ様でした。

少し休んで、"chabokiyo"と夜のお酒を買いに酒屋さんへ。
お休みだったところをわざわざ開けてもらい、
ビールと発泡酒と、日本酒をごっそり買う。

夕食。買ってきたスペインの生ハムと一緒に生春巻き。
シーフード鍋。ホタテや海老、魚がいっぱい。
そして久々の発泡酒、日本酒。

〆は冷麦。ホントは素麺で流したかったらしいけど
もうこの冷麦もとても美味しかったです。
もちろん麺汁は醤油ではなくて、味噌。
もう懐かしい物ばかり。

もう満腹極楽でフトンへ。
もちろん、秒速で夢の中へ。

 

8月22日(木)

昼ごろ起きる。
遅い昼食。なす味噌。塩むすび。キュウリと茗荷の漬物。

久々にスタジオに行って、PCをいじる。
スタジオでもHPを導入予定らしい。
私も立ち上げたばかりだったので、色々詳しい話をする。

夕方、自転車に乗って買い物。
今回、化粧水その他買うのも目的の一つ。
なんか最近(といっても去年暮れぐらいから)
肌荒れがひどく。
いじってしまう私の癖も問題であるが。

散々迷って、敏感肌用のお試しセットを買う。

夜は、焼肉と日本蕎麦。

今は豚でも霜降りがあって、その名を「トントロ」という。
なんだろう、味的には「ハラミ」に近い感じで。
でも、トロっていうくらい、味は濃厚な部分。
ほかにはタンとカルビ。

これらの肉をおばさん特性のタレ(
レシピへGO)につけていただく。
このタレがぴりからだけど、とても美味しい。
普通の焼肉のタレはやはり甘いが、これは全然甘くはない。
強いて甘みがあるとすれば、それは玉葱の甘さ。
これが、ホルモンなどの内臓系の肉にとても合うのね。
よく行くホルモン焼き屋「ハッちゃん」のタレと同じ味。

そして、日本蕎麦。
この日に合わせて、おばちゃんが注文しておいてくれた。
信州蕎麦。生わさびも買ったので、すりおろして頂く。
おいしい、おいしいよぉ。

蕎麦にはもちろん日本酒。
といっても昨日買ったのの残りだけれども。

食後に梨ももらい、また満腹の一日でありました。

 

8月23日(金)

起きたのは、昼過ぎ。
軽く荷物整理をして、実家へ向かう。

電車の接続がよく、鈍行ながら、3時間で到着。
父と再会。ここでもごく普通に再会を喜ぶ。
あまり会っていない気がしないのは、不思議なことで。

家に付き、母親と"ポンタ=犬"の出迎えを受ける。
"ポンタ"、ちゃんと憶えていた。再会を凄く喜んでくれる。

今、家の中は母の「骨董品ブーム」で、やけに日本風。
あちこちに皿や入れ物が並び、ソファカバーも和風の柄に。
おまけにリビングには昔の囲炉裏っぽい机も登場。

母はいろんなブームがある人で、
「ジクソーパズル」がブームだったとき、玄関に巨大な「最後の晩餐」が登場。
「セントポーリア」という花がブームだったころは家は花園と化し、
「水彩色鉛筆画」がブームだったころには額縁が並び、
「セラミック人形作り」がブームの頃は、母作の人形達が並んだ。
そして今は骨董品。ということで、家はすべて和風。

他には「太極拳」、「ヨガ」、「書道」、「中国茶」など。多くは今も続けている。

ちょうど夕食前に着いたので、一緒に食事。
野菜の煮物、鉄火丼、味噌漬けなど。
家では飲まないので、麦茶をがぶがぶ。

この日、妹の職場の病院長のお母様がお亡くなりになったとかで、
あと、近所の自治会会長もお亡くなりになったとかで。

不幸は続くというけれど、まさしくそんな感じで。

寝る前に、妹のPS2で「ぼくの夏休み2」をする。
なんか、どこか不自然な、でも全体的には懐かしさ。
何が不自然なのかなぁ、と考えていたら、
これ、主人公を含め、子供の癖に言葉遣いが大人すぎるんだ、ってことに気が付いた。

 

8月24日(土)

今日は祖母の月命日。
そしてお寺さんで「大施食会」が行われる。

昼ごろお寺さんに向かって移動。
まずお墓を掃除して、祖母に「ただいま」のあいさつ。
花を供えて、線香をあげる。

本堂に移動して、「大施食会」に出席。
たくさんのお坊さんがお経を上げ、大勢の人が横に座って見守る。

昨日と違って、今日は、暑い。
本堂にはもちろんクーラーなんてなく、
扇風機が回る。暑い。汗だくだく。

なんでもお寺にとっては2番目に大きな行事なんだそうで。
でも今までは参加したことがなかったので、知らなかったが。

お土産に海苔巻きとお稲荷を頂いたので、車の中で食べる。

その後で母と一緒に美容室へ。
久々にパーマをかけてしまうことを決意。
もう今の髪型は、自分でもどーしようもなく。
でもロンドンは美容室も高いから、何とか我慢してきたが。

母子でパーマ。すっきりはしなかったが、まぁ、前よりはましか。

帰りに「パークス」というスーパーによる。
何でもこの田舎なのに、品揃え、質は「紀伊国屋」並みだという。
たしかに。外国の食品も結構入っていた。

ここでパエリヤ用の米とロースト用の牛肉を買う。
が、もちろん店頭にはロースト用の肉塊なんて無く。
やはりここで、固まりの肉を買うのに苦労したが、
何とかお肉コーナーの人が大きな固まりをカットしてくれた。

夜には弟も帰宅。
母が全然魚を食べていない私と弟のために
1尾¥800もする「秋刀魚」を買っておいてくれた。
1尾¥800。しかも弟と私だけ。
なんでも刺身用だという。
もちろん、凄い脂が乗っていて、美味しかった。
でも、1尾¥800。お母さん、ありがとう。

ところで、今日、私の家族が5人勢ぞろいしたのだが、
これが非常に珍しいことで。
いつも誰かどうか(私か弟)がいないってことが多く。

何年ぶりかわからないくらい
あまりに珍しかったので、思わず写真を撮ってしまった。

夕食後、明日祖父に持っていくためのローストを作る。

 

8月25日(日)

今日は祖父の7回忌。
お寺さんに向かい、7回忌の供養を済ませる。

久々に母方の親戚と会う。
従兄弟の中には、もう子供もいる人がいて
祖母はつまり曾おばあちゃんということになる訳で。

皆で「六玄」という割烹に行く。
予算は一人5千円だそうな。

料理は純日本の会席料理。
珍しい物も多かった。

母方の親戚は、お酒に強い人たちが多い。
私も一緒にビールとワインを飲む。

久々で、何となくぎこちなかった親戚と、
飲むことで何となく打ち解ける。
今度、叔母が「酒の美味しい飲み方」を教えてくれるそうだ。
やはり、酒は情意フィルターを下げるのね、日本人同士でも。

食事後、弟とともに今度は父方の祖父の家に向かう。
久々の祖父は、もう立てなくなっており、車椅子で生活している。
しかも体も二周りくらい小さくなっているように感じた。

去年、ちょうど1年前、
私が渡英する前は、まだ話しもし、杖で歩いていたのに

今、前にいる祖父はほとんど口も聞かない。
時々私の話を聞いて、顔をくしゃくしゃにして笑う。

何となく祖父の話のツボを知っている私は
何とか笑わせよう、反応させようと喋り捲ることができるが
そのせいか、話しているのは、私だけ。

弟はときどき相槌を打つくらい。
やはり、弟の目にも祖父は小さく写ったようだ。

弟は途中で帰り、私は祖父と一緒に夕飯を食べる。
私の作ってきたローストはまたにして
今日は野菜炒めと、焼き鮭と、漬物、ごはん。あとカレー。

食欲はあるようで、安心した。

食事後、父と母、妹が迎えに来て、一緒に帰る。
帰る途中で、ラーメン屋による。
弟も来ていて、駐車場で待っていた。

ここで、妹の彼氏"荒川君"に初対面。
いきなり我々家族に囲まれた"荒川くん"。ちょっと同情。

食事後、父母は帰り、若い者同士でボーリングへ。
相変わらず妹はうまく、スコア150に届く勢いだった。

夜、弟と母と討論会。内容は色々。
でも、久々にたくさん話した。
弟は、若いが、考え方がとても論理的だ。
時々話していて「そこまで考えてんのか??」とビックリするぐらい
深いところまで考える。

私とは正反対。

 

8月26日(月)

帰ってきての食べすぎが原因か。
ちょっと胃がおかしい。痛い。

この日弟が東京へ帰っていった。
母はお人形教室の日。

胃がおかしい、とは言いつつ、昼に父と「盛寿司」に行く。
このすし屋は私が生まれる前から知っている本当に古い店で。
確かに小父さん小母さんは年をとったが、それでも変わらない店の雰囲気と味。

ここのシャリの味は、本当に凄く美味しい。
ネタが無くても、ごはんだけで十分に美味しい。
今でもここより美味しいシャリの店は知らない。

この店のすぐ前に、回転寿司の店ができて、ちょっと心配していたが、
今でもまだノレンが出ているってことは、固定の客が多いのだろう。

夕食は、母がいないので私が作る。
スペインで買ってきたサフランを入れた
「パエリヤ」を作ってみた。

やはり、米はインドやタイのような長い米があうように思う。
今回はイタリアのリゾット米を使ったが。
そんなにべとつきは無く、美味しくは作れた。

父母達もおいしいと食べた。
作り方を母に教える。

 

8月27日(火)

東京へ。
南京の芝居の仕込みを手伝いに、阿佐ヶ谷へ向かう。
ちょうど高円寺ではお祭りの支度でにぎやかだった。

今回の南京の芝居タイトル
「善哉のたまらない甘さ」たまらない。
私はこの名前のセンスが、たまらない。
「黄金バスト」も凄かったけど。たまらない。

昼ごろ到着。
朝、高野肉店で買ったコロッケを差し入れし、
仕込みに参加。

久々で舞台だが、そんなに久しぶりという感じがしない。
それは他の人も言っていたが。

後半は「せっけん」の仕掛けを作る。
人が躓いたその「せっけん」は
宙をとび、飛びながら「躓いたのは、これだよぉ」という感じで
赤い矢印が立つ、というもの。

その矢印が途中で立つような仕掛け。
できたときには、ちょっと嬉しい。

仕込み後、有志で飲みに行く。
前にもきた、阿佐ヶ谷の「鳥正」という店。
"ぶかんボギー"のよく行く店とのこと。
"ドカさん"と"chabokiyo"と、4人で飲み、食う。

みんな何も変わっていない。

ぶかんボギーはちょっと痩せていたけど。
いや、そういうことはなくて、空気というか、なんというか。
そりゃ1年で大変わりされてたら、たまらないけれども。
でも、何も変わっていないようだった。
いや、実際は変わっているのかな?何か深いところで。

ここの「小松菜からし」という、その名の通りのおひたしが美味しい。
あと、その姉妹品で「三つ葉わさび」っていうのもある。

焼き鳥屋なのに、焼き鳥は食べなかった。

 

8月28日(水)

昼から「マスダマス」へ行く。
これは浅草橋にある、業者専用の問屋。
つまり、一般人は買い物はできない。

"chabokiyoのおばちゃん"はここの会員なので、
私も一緒に入れた、という訳。

ここのお店は、ホントに凄い。
何から何まで、ある。
特に美容関係の品揃えは多く、
美容室のシャンプーや毛染め剤なんか面白い。

しかも、値段は定価の6割ぐらい。

買い物後、すぐ横の食事処に入る。
ここで特上寿司(!)と
ツマミのアナゴの梅肉揚げ、こはだ磯辺まきを注文。
生中で乾杯。

このあと、"おばちゃん"と分かれて、新宿に向かう。
アルタ前にちょっと遅れて到着。
すぐに"豊年屋"に会う。
今は"夢の世界の住人"でも、
彼も全然変わっていない。

すぐに"今ちゃん"も"バロン"と一緒に来る。
まずは4人で居酒屋へ。豊年屋の案内で「銅鑼」という店に。
途中で"ヤンまま"、"chabokiyo"も参加。
"窓拭き"は今回欠席。再会楽しみにしてたのになぁ。

ここの料理もなかなか美味しくて
結構飲み、そして食べた。

なんかね、
時間がたってもこうして全然普通に飲める友達って
本当にありがたいなぁ、と思ってね。

最後はお土産の葉巻をスイスイ帰宅。
帰り道、"今ちゃん"のチェーンメールを楽しみつつ。
彼女も無事に着いたようだし。

とても楽しかったよ。皆、どうもありがとう。

この日はわが妹の誕生日。
電話したが、つながらなく。
考えてみれば、誕生日の夜に暇な訳が無いか。

とりあえず、おめでとう。

 

8月30日(金)

南京芝居の初日。
昼ごろ阿佐ヶ谷の劇場に向かう。
今日は受付。

受付台を作り、準備を始める。

浴衣に着替えて、受付開始。
金曜の昼ということもあったが、それでもお客さんはいらっしゃる。

この日は暑い。とても、暑い。
汗だくだくで、しかも浴衣で。
受付には風鈴と蚊取線香が。
でも、とても夏だねぇ。

ソワレを見る。
なんか、とても独特の雰囲気の舞台、芝居。
久々に見る舞台はとても楽しく。

初日打ち上げにまで参加させてもらう。
この前にいった「鳥正」
狭い店内が、身内で埋まる。
やっと焼き鳥を食べてみる。

あまりたくさんの人と話せなかったけど
私はこういう雰囲気の飲みは大好きで。
最後、"米豆ちゃん"ともお話できたし。ふふ。

終電前に店を後にする。

 

8月31日(土)

夜に"おじさん""おばさん"と一緒に「新座温泉」に行く。
写真家仲間の"アンザワ夫妻"も一緒。1年ぶりの再会。お二人も変わらず。

今回帰ってきて、まだ温泉に行っていなかった私にとっては、とても嬉しい。
この新座温泉は天然温泉で、場所は名前の通り新座にある。

まずはロッカーの鍵をもらって、館内着に着替える。
男の人は緑のシャツと短パンで、女の人はピンクのワンピースのような、ネグリジェのような。
普通はすねの途中くらいまで長さがあるらしいのだが、
私の場合、小さくてひざが出てしまうほど。
かなり、間抜けな格好であったろうが、まぁ、そんなことかまいはしないや。

お湯は茶色で、まるで紅茶の色のよう。
多分アルカリ泉なのだろう、肌がとてもつるつるする。
アルカリの場合、長時間入ってはいけないそうで。
なぜなら、つるつるするのは、肌が解けているから。
短時間で、回数多く入るのがコツらしい。と、昔どこかのバスガイドから聞いた。

ちなみに温泉に入るときの格好は、シリをついて、カタカナの「ヒ」のように、
足を伸ばし、両手も伸ばした格好。
これもどこかのバスガイドから聞いた。

結構国内添乗に行っていると、こうした豆知識みたいな物を
ガイドさんからどんどん教えてもらえる。

ちなみに何度も行ったコースだと、私でもガイドができる(とおもう)。
皆同じ事いうし、名物、建物は同じだし。

風呂上りにビールで乾杯。これ、最高。
大人っていいよなぁ、と思う瞬間。
ちなみに全員で生大だった。

軽くつまんでから、ラーメン屋へ。
「バリバリラーメン」というこの店は、夜6時からしかやっていない。
ラーメンは醤油のあっさり系。ぺろりと食べてしまう。

帰ってから、軽くイッパイ。
今日で8月も終わり。早いよなぁ。

 

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