Miyukiさんが、とある掲示板で見つけて教えていただいた「マカセトキー」さん書き込み。

「最初の投稿はどこの英会話学校に行けば英語力が伸びますか?ってなかんじの他力本
 願なお悩みでした。 最初のパラグラフが第一回目のお返事だったんだけど
 その後ほかの読者から『マカセトキさーん』とリクエストが殺到して
 何度も何度も書いてくれました・・・(Miyukiさんのメールより)」

その何度も何度も書いてくれたマカセトキーさんのお返事を
Miyukiさんがしっかり貯めて保存しておいてくれてメールで教えてくれました。

これ読んでね、自分の中で何かが動いた。少々長いですが、英語勉強方法でお悩みの方。
何か、動く気がしますよ。はい。


あと、ところどころ字が大きくなってますが
これは私が非常に動いた部分であり、私(しのいず)自身の脚色です。
あとから読み直したときにすぐ分かるように、と。 あしからず。



・・・(以下、マカセトキーさんの書き込み)

・・・理屈っぽいですが、ご容赦ください。
・・・御察しの通り、経歴詐称等をしている、怪しい「先生」もかなりいることは事実です。
またスクール側でも、営利追求のため(英会話スクールに通ってくれる顧客層が最も
求めているものを提供しようとするサービス実現のため)経歴より見た目や人間性や
使いやすさを重視しがちです。英会話を学ぶことに快適さや気軽さを求め勝ちな人が
多い日本というマーケットにおいては普通の経営的判断だとは思いますが。
さて、あなたの場合、英語を話せるようになりたいのはいいのですが、どういう場面
で?どの程度?どのくらいの自己努力(スクールでのレッスン以外で)をする?費用
はどのくらいかけられる?等々さまざまなことがわかれば、それにふさわしい英会話
スクールもあると思いますよ。
しかし、私は敢えて申し上げますが、
外国人と楽しいひとときをすごしながら(それ
だけでほかにろくな勉強もせずに)英会話を上達させようとお考えでしたら、
やめておいたほうがよい
でしょう。
これまで何百人という受講者をみてきましたが、本当に
上達したと納得される方は1%もいません。まぁ、楽しかったからいいかぁ、で終わ
るのが関の山です。講師との相性とか教授メソッドとか駅に近いとか遠いとか、はまっ
たく関係ないことと経験的に思います。
それではどうするか?

中学2年生の英語の教科書をひたすら音読することです。
もちろん文法や単語は必要に応じて調べなおしてください。理解したものを音読する
ことが鉄則です(意味のわからない音を聞いているだけで自然と言語が身に着くの
8歳から10歳ぐらいまでが限界です)。
音読は暗記するつもりではなく、上手に英語らしく、感情を込められるところはこめ
て、内容を第三者に伝えているつもりで朗読するのです。
1冊の教科書を自分のペースで読み進めましょう。終わりまでいったらまた初めから
繰り返します。その頃には数日(週、月)前に読んだ英文なんて覚えていないでしょ
う。その忘れかけたころにまた音読するのです。それを繰り返します。回数は最低で
50回です。1年かかってもその価値を体感していただけるはずです。
その後に何をしたら良いかはもし興味があったらレスしてください。
ちなみに私はこの方法で現在は東京で会議通訳者をしております・・・・


・・・中学2年生の教科書が終わったら中学3年生の教科書へと進みましょう。市販のもの
ではだめです。理由は、
中学2、3年の教科書には口語英文法の要素がすべて出てく
るように編集されているから
です。市販の会話ものや映画のスクリプトものにはこの
ような配慮がされていません。英会話の基礎は英文法と基礎的な単語であり、しゃれ
たフレーズや単語ではありません。これは何語であっても同じです。基礎的な単語と
いう点では確かに文部省編纂の教科書では役不足の面もありますが、それよりも市販
ものよりは優れていると思います。(もちろん例外的に良質なものもあるかもしれま
せん。)いずれにしても初級者が手を出すべきものとしては中学校の教科書です。そ
れから、音声は重要です。日本人なまりの英語でもよしとするような本も出ています
が、こういう人はまず実際に英語を使ってまともな会話をしたことがない人だと思い
ます。音声は文法と同じぐらい重要な文化であり、マナーであることはもちろん、苦
手な音(たとえば
LR)がある場合には、その苦手な音を含む英単語(たとえ
wristとかlist)を身体が嫌ってしまい、自動的に習得できない単語ができてしま
うことになります。
通じればいいという誤った発想を捨て、英語の音を自分の英語習
得のあしかせとしないために、正しく英語の音声を自分で出せることが必要なのです。
その意味で、是非ネイティブが朗読している音声テープなどを使って、それとそっく
りに朗読できるまで同じ教材で
50回を目安に繰り返し音読しましょう。

さて、1冊の教科書を
50回納得できるように音読できるようになったら、つぎにお勧
めしたいのが、英語で文章を書いてみることです。英語で日記を書いてみたり、誰か
とメールや手紙を交換するのも楽しいでしょう。ネイティブに直してもらう必要はあ
りません。和英辞書を使うことも厳禁です。(英和は
OKです。)この作業は毎日やる
必要はなく週に1回でも効果はあります。基本はくどいようですが、何かを朗読しつ
づけるというところにあります。本気なら毎日1時間はやるべきです。(ちなみに私
は今でも毎日1〜2時間こまぎれの時間を利用してやっています。)

要は
(1)正しい音声で英語の基本構文と単語を身につける作業をベースに
(2)自分の考えを英文にしてみる作業を続けることが王道です。


(1)に関しては、いつまでも中学の教科書で足りるわけはありませんから、自分の
知的欲求を満たしそうな本を次の教科書にするのです。
1年に1冊のペースで。次の2
点に注意してください。一つ、本当に興味のある内容であること。自分の今の英語力
に合わせるのではなくこういう本が読めたら(ひいては話せたらいいな)と思える内
容の本にする。二つ、
1年間で50回の音読が可能となるような分量であること。知ら
ない単語などを辞書で調べて内容を玩味した後で音読
50回という学習量を1年ででき
るかどうか。新宿南口の紀伊国屋でじっくり選んで下さい。

(2)に関しては、まちがっても添削をお願いして直されたものを暗記しようなんて
しないこと。英語で日記を書き始めるとなんでこんな簡単なことを
3行書くのに30
もかかるのか?といったことで悩みますよね。それがいまのあなたのスピーキング力
なのです。和英辞書は一切使わずに何とか自分の知っている単語を使って説明してみ
ましょう。

ここで辞書についてなんですが、
英和辞書を使うときは、載ってる訳語はすべてしっかり読むこと。ポイントは、その
単語はもともとどんな意味をもっていたのか。決していちばんぴったりとくる訳語だ
けを拾い出して終わりにするのではなく、意味の派生のしかたをじっくりと見てくだ
さい。
そして英英辞書も必要です。既に意味がわかっている単語を
1頁で23つ選びそれを
英英辞書で引きその定義・例文を書きとめていきます。英英辞書は
COBUILDが断然い
いです。そのものずばりの表現を知らなくとも自分の知っている範囲の語彙力で説明
できてしまえるようになるということです。
COBUILDは確か2千の基本ワードで7万の
見出し語を定義してくれています。英英辞書を引いたら知らない単語があっていやに
なるという人はその知らない単語は特に重要な単語ですから英和でチェックしておき
ましょう。こういう作業を地道に続けていけばあなたの英語力そしてその一部である
英会話力は着実に向上していきます・・・・・


・・・・・(1)時制変換ドリル
英語は日本語よりも明確に時間の概念を助動詞を使って表現しますよね。その中で日
常会話に必須なのは、過去、現在、現在完了、未来、未来完了の5つです。この5つ
の時制を表の左がわに書いて縦軸とします。横は空欄です。いま、例えば
"He can
finish the job."
という文を5つの時制に次々に変換させていくとすると、順に"He
was able to ..." "He can ..." "He has (just) been able to ..." "He will be
able to ..." "He will have been able to ..."
という具合になりますね。音読用教
材から英文を無作為にひとつ選んでこの時制変換を口述でやってみてください。書い
ちゃだめですよ。そしてミスなく
15秒以内に5つの変換ができたら合格です。

日本人が英語を使うとき、この時制で意外と思考のメモリーを食っているので、
ここを自動化しておくことが全体の
Fluencyアップに寄与するのです。
"The road to hell is paved with good intentions."

さて、時制変換ドリルには続きがありまして、前回のドリルをやってみた方もそうで
ない方も、今回分とあわせて実践なさってみると良いでしょう。

いま縦軸には5つの時制が書いてありますよね?各々の時制をこんどは疑問文、否定
文、平叙文(あるいは肯定文…要するにふつうの文のこと!)の3つに変換するので
す。

例えば、
"You work five days a week."でやると
過去時制の疑問文:
Did you work five days a week?
過去時制の否定文:No, I (we) didn't work five...
過去時制の平叙文:Yes, I worked five days...
現在時制の疑問文:Do you work five days a week?
現在時制の否定文:No, I don't work five...
現在時制の平叙文:Yes, I work five days...
...
という具合に現在完了、未来、未来完了についても口頭で変換していきます。で
すから、全部で5時制
×3文種=15英文を変換することになるわけです。時間制限
45秒です。素早く言えないと自動化にはならないので時間は練習して短縮できるよ
うに頑張りましょう。

実はこれには最後にパート3がありましてそれで完結したひとつのドリルになります。
どこの英会話スクールや大学でもやっていないはずです。


どうして直されたものを暗記するような学習法ではだめなのかご説明します。

効率が悪いからです。

人間は自分が見たいと思うものを見、知りたいと思うものを知るのです。言い換える
と、自分で気づいたことはその瞬間に記憶することができるのです。しかし、いくら
偉い先生であっても他人に指摘されたことに対してはそのメカニズムが働いてくれな
いのです。

音読50回にしてもそうです。
読んでいるとどうしても納得がいかないところがあるし、逆に5回読んだくらいでも
う頭にはいってしまうところもあるのです。

しかし、10回、20回と読み込んでいくうちに、10回目では気づかなかったとこ
ろにふと気づき、その気づいた瞬間にそこが記憶される、といったご経験をされるこ
とになるのです。

日記を添削してもらうことで他人のチェックが入り、そのときは「あ、そうだった!」
と気づきを強制され学習が進んだと錯覚するのも当然です。自分では気づかないとこ
ろに気づかされるわけですからね。ところが、気づくというのは最終目的ではありま
せん。身に付けるというのが最終目的です(よね?)。自分の脳が発見することが最
大の動機づけとなるのです。

もうひとつの理由としては、つねに
欲求不満の状態がほしいのです。

自分で外国語で日記などをつけるとどうしてこんなに書けないのかと悩み、しかも、
間違っているとうすうす知っている表現を書きつづけるわけですからストレスがたまっ
ていきます。これは脳に対して、こういうときはどんな英語がいいんだろう??とい
うストレスなわけですが、
この状況を作り出すことによって、あなたが英語を読んで
いるときに偶然そうした表現に出会うと(これが結構あるんですよ!実際に)、あ〜
〜これだったんだ〜!!と感動し、その瞬間にもうその表現はしっかりと記憶される

のです。

一見非効率なやり方なのですが、これが一番効率的だし、効果的なのです。

お試しくださいね。頑張れ!!
でも楽しみながら・・・・・


・・・・・さてこのドリルの仕上げです。

紙に以下のような時間に関するフレーズを書いてそれぞれをカードにします。

"almost everyday"
"at 10 o'clock last night"
"since his child was born"
"by Monday next week"
"when you came to see me"
"for three hours until noon"
"on weekends"
"until the season is over"
"by the time you turn 60 (years old)"
"just as I was doing the dishes"

これだと10枚のカードができるわけです。

それを裏返しにしておいて、いつものように英文をひとつ決めます。
"They sing."
やってみましょうか。

カードを1枚取り出してそこに書いてあるフレーズを見たら、それにふさわしい時制
の英文を口頭で!つくります。
いくつ作るんですか?3つですよ。疑問文→否定文→肯定文でしたね。瞬間わざです。
早く反応してください。

ところで、お気づきでしょうか?
このドリルは実際に英語で話したり書いたりするときの思考プロセスと似ているんで
すよ。

私たちは、きれいな日本語をもとにしてそれをまいどまいどよいこらしょと英語に直
しているわけではないですよね?通訳者の私でさえそんなしんどいことはしませんよ。

そうではなくて
、はっきりとは意識していなくても、どこかに英文のひながたらしき
ものがあって(単語と文型とその他もろもろの英文法の決まりがセットになっている
もの=音読して蓄えている実際の英文がそれ!)、それにその時々に頭に浮かぶキー
ワードを使って英語を作っているのです。


いちいち日本語から英語にしていたら日本語の単語の数だけ、そして、日本語の文章
の数だけ、英文を日本語とペアにして記憶しておかなければいけないことになるでしょ
う?それはしんどいし、邪道ですよね。

だいいち、日本語と英語はペアにできるような共通の文化をもっていません。どちら
かにあわせるとどちらかがぎこちなくなります。


・・・英会話スクール、いかないほうがいいですよ。
そして英語とは一生つきあってあげてください。
ご健闘をお祈りします。


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