ロンドンバス、ダブル・デッカー


ロンドンはいろいろな乗り物がある。そんな私が毎日利用しているのが、ロンドンバス。通称「ダブル・デッカー」。

でも、ロンドンに住んでいて、この通称を耳にした事は、ない。果たして通称なのか。まぁいいや。

ロンドンのシンボルともなっている、赤い2階建てのバスのこと。で、その歴史をちょいとだけ。



パスカルさんてご存知? ハイ、フランスの有名な数学者ですね。私も、今、調べました。

ある賭博師がパスカルに次のような問題をだしたんだそうだ。

 「2人のプレイヤーが勝負に勝つためにはある一定の点数を取らなくてはならないが,

勝負が終わる前にやめたとき,賭け金をどう分けるべきか」

 パスカルはこの問題を考える途中で なんと、「パスカルの三角形」を発見したんだって。すごいねー。


で、どうしてパスカルさんか。実は、彼が考え出したといわれる乗合馬車をラテン語で「オムニバス」と言ったそうで、

それが「オムニバス→ムニバス→ニバス→バス」と(実際はこんなはずはないが)省略されて。そう、「バス」になったんだとさ。

ということで、バスのシステムは、もともとフランスだった、ということになるのね。


19世紀の初めの頃、ロンドンの街を初めてこの「バス」が登場。その頃は2頭立ての馬車で、とても安い運賃で走ったそうだ。

もちろん人気もあったので、いつも混み混み。しかも安い運賃ということで、たくさん人を乗せて走らないとモトが取れない。

でも、下の座席は超満員。ということで、考え抜いた挙句。なんと屋根の上にも人を乗っけて走ったんだって。

もちろん、ただの屋根にしがみ付くだけではあまりにも危険なので、そこに座席をつけたものが主流となり。

その後、馬車が自動車に変わっても、この屋根の座席は残って、今の2階建てバスにつながっている、と。ほほぅ。



で、このバス。慣れるととっても便利なもので。しかも安いし。料金がね、バリ安。1日券がなんと2ポンド(約360円ほど)。

しかもゾーン(範囲)はロンドンのほぼ全てをカバー。いわゆるチューブと共通になっている「1Day トラベルカード」が

ゾーン1・2のみで、しかもオフピークで4.4ポンド(約800円)ですから、それよりもゾーンが広くて、その半額。

地下鉄はゾーンが6つに分かれているが、同じ範囲、バスは同じゾーンを4つにしか分けていない。


こちらがバスパスの1日券 2002年Aug(8月)19日限りのもの
ゾーン1〜4(地下鉄のゾーン6と同じ範囲)で、料金は2ポンド。


こちらが1Day Travelcard 地下鉄とバスが乗れる。
ゾーン1〜4でオフピーク、4.4ポンド。

こんなに安くて、しかも便利なバスだけど、やはり、ロンドンに来たばかりの方々はきっと避けるのではないか、と。

なぜなら乗り方が分からないから。いや、私だって、最初はバス、嫌だった。どう乗ったらいいのさ、しかも降り方は??

でも、バスしか使えないという緊急事態に追い込まれ、使い出してから、結構好きになり。

乗り方も、思ったよりもずっと簡単。ということで、ここで紹介したいと思うわけで。



ちなみに今年一杯は、この一番右の金色「ゴールデン・ジュビリー・バス」がなん台か、ロンドンの街を走っている。

前に比べてやはり数は減ってきているのだろうか、最近はあまり見かけなくなってきた。貴重である。



これはオックスフォードストリートの写真。夕方はいつもこんな感じで混む。渋滞。バスとタクシーが連なる。


ロンドンバスの種類


バスの乗り方


バスの降り方


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