運転について




彼らはパリの中心からはちょっと南に離れたCACHANに住んでいる。

いつもはパリの北駅から地下鉄で移動するのだけれども、今回は私が足負傷のため

Fabは車で迎えに来てくれた。でも、パリの中心地で運転するということは神業に近い(と私は思った)



まず、一般道に、車線が、ない。なかった。

いや、大げさじゃなくて、ほんとに。

信号前にはまぁ、ちょこっと白線が書いてあることはあったけど、他の道は何もない、ただの広い道。

その道幅の広さで、運転手の暗黙の了解(というものがあるのだろう)で

3列で走ったり2列で走ったり、する。

信号ももちろん突っ込む。交差点ももちろん突っ込む。

車線がないので、右側から越そうが左側から越そうが関係なし。

曲がり角では4列になってなだれ込むこともある。

私は、ここでの運転は無理だ、と思った。



それは、昔Anの運転でパリのあの凱旋門の交差点を回ったときにも感じたこと。

私は思うに、おそらく世界一難しい交差点ではないか、と。

ここにももちろん道路に車線が引いてあるわけはなく

というか、8方向以上の道路からいっせいに車が合流する丸い交差点で

いったいどうやって斜線を引け、と??



そう、普通の4角なら、右見て左見てでいけるけれど

この凱旋門は交差転じたいが凱旋門を取り囲むように丸い形をしており

そこから放射線状に大道路が8方向に伸びている。だから回っている間に

よく見ていないと(というか、慣れないと)自分が何処の道路に出ればいいのかが分からなくなる。

さらに、ここには信号はない。とにかく左側を見て、突っ込むのみ。

そう、唯一のルールは「左側から車が来ていない時に、自分が出る」なのだ。



そして暗黙の了解として(ここでも出た)

一番の外側がすぐ次の道路に出る(出たい)車のレーン。

その内側は2つか3つ先の道路に出たい車のレーン

その内側が4つか5つ目の道路に出たい車レーン

その更に内側が6つ目以上の道路に出たい車レーン

そしてその内側は、出るに出られなくなった車(初心者多し)

(車線はないが)4車線以上に車の流れが合成されているというのである。

説明を受けている私がわからなくなった。



あと必須事項として、縦列駐車が上手くないといけない。

いったいどうやって停めたのだろう、と首を傾げるくらいきちきちに止める。

Fabの停め方もすばらしく、前と後ろで、車の間は多分20センチも開いていない。というか、くっついてる。

よく言われること。ヨーロッパの車はバンパーをよく活用している。

他の車を押して開いて自分が出る、と。



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