恵林寺
山梨の有名な戦国武将にあの武田信玄がいる
信玄公、という風に山梨の人は呼ぶのだが、彼の影響は未だに凄く大きい
山梨の有名な観光地のほとんどは、この信玄公に由来しているといっても過言ではない
この恵林寺も、そんなお寺のひとつだ
ここには信玄公と、その家来二十四武将の墓があったりする
庭園を歩いていくと見えてくるのは四脚門、そして三門と続く
三門は、ちょと難しいけど、仏殿前に位置し仏殿を法空・涅槃(ねはん)にたとえて
底へ入る為の三解脱、空門・無相門・無願門という三解脱門を略した物、だそうだ
この三門にはこんなお話が残っている
このお寺には戦国時代、快川(かいせん)国師という方がいた
あるとき、この快川国師は、織田信長に追われた武将をかくまい、この武将を寺から無事に逃がした
怒った織田信長はこの三門に、この快川国師と寺の僧達100人を閉じ込め、火をつけた
いわゆる織田軍の兵火焼き討ちであった
この三門の横には、この時の国師の言葉が漢文の碑となってたっている
轟々と燃える火の中で、この快川国師は座禅を組み、こう唱えて火定(かじょう)したそうだ
「安禅不必須山水 滅却心頭火自涼」
(安禅必ずしも山水を須(もち)いず、心頭(しんとう)滅却(めっきゃく)すれば火自(おのずか)ら凉し)
心を無にすることが事が出来れば、火というにも涼しく感じるものだ、だそうだ
何か、悟りきった人というのは、本当に怖いものは、無いのかもしれない
そんな快川国師のお墓が、この三門のすぐ傍らにある
そして仏殿
ここからさらに内部を見学する事が出来る
信玄公などのお墓は一般公開はされていないが、見学コースからちらりと見ることは出来る
ちなみに子孫の人たちは自由に見学が出来るのである
そして三重塔なんかも
ここには宝物館なんかもあったりして、なかなか見所は多い
さらに桜の季節には、境内は、とってもきれいだ
これからが楽しみな所(3月下旬現在)
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