イギリスのクリスマス

私がこのホストファミリーの家に着いたのは去年の9月10日。
もうその頃にはこの家ではクリスマスの準備で大忙しで
私もそれからずっとその家族と一緒に準備を手伝ってきたわけだが

これがイギリスの平均的な家族なのか、それともこの家族が特別なのか
どちらにしても、とてもいい経験はさせていただけて、ラッキーだった

とにかく、このクリスマスにかける意気込みというか、気合というか
すごいぞぉ、すごかったぞぉ。なんとなく日本のお正月に近いのかな。
もしこれが、平均的なのであれば、イギリスに不況はない気がした。

1ヶ月前までに・・・

日本の年末大掃除のように
まず、クリスマス前に家中の大掃除がある。

そして去年しまったクリスマスグッズをみんなで出す
それは、まるで、ひな祭りを飾るときのように
埃にまみれた箱を天井や納屋から出してきてわいわい飾る。

お父さんはツリーの木を仕入れてくる
これは本物で、高さも2メートルくらい。
まずはこれを家の中に運び、立てるという大仕事。

家中、外も中もリースやツリーや人形やらで

とにかくキラキラピカピカ。
近所の家でもピカピカしているので、
夜になると、住宅地がとてもにぎやかだ。

この頃までに、もうほとんどのプレゼントは準備されて
色々な袋に詰められてあちこちに隠されている。
クリスマスカードもじょじょに書き出す。

今年はどこの家に集まるかの打ち合わせ
集まる(パーティーのある)家は家具の配置換え
大勢の人が入れるように

一人づつ「Advent Calendar」を準備し
毎朝1つづつ窓を開けていく

1週間前までに

クリスマスカードを送り出す。
カードは早めに着く分にはぜんぜんOK

届いたカードは机や棚の上に
どんどん広げて立てられていく
あっという間にそこはカードの森になる

カードが立て切れないときには
カードホルダーなる物があり、そこにバンバン挟む

家中、食べ物でいっぱいになる
果物も棚やかごに山盛り
飲み物は倉庫にまで山積
野菜、根菜も倉庫・冷蔵庫に超満員
お菓子ももちろん山積み

クリスマスプティングをハロッズに買いに行く

家族総出でプレゼントのラッピング
毎晩毎晩、分担をして全てのプレゼントをラッピングする
ラッピングされたプレゼントは
ツリーの下にどんどん山積み


クリスマス当日に着る洋服を準備
女性陣は髪型なんかも、なんとなく皆で打ち合わせ

24日 クリスマス・イブ

朝は普通に起きて、ホストファザーの作った、イングリッシュブレックファストを皆で食べる
ホストマザーは、前日に買ってきた巨大なターキー(重さ、約8キロほど)の準備



なんとなくソワソワな一同。この日のための洋服に着替えて出迎えの準備
続々と人(親族)が集まってくる。家の中はあっという間に人で超満員
飲み物が開けられて、このときは中華料理のテイクアウト
皆でにぎやかな夕食をとる。

そして夜10時過ぎに、皆暖かく着込んでから、そろって教会へ。
教会で、クリスマスの特別サービスだ。
皆で賛美歌を歌い、牧師さんの話を聞いて、また歌い。
そのまま夜中の0時の鐘の音を聞いて、クリスマス当日へ。

25日 クリスマス!!!

教会のサービスは1時過ぎに終わり、それから家に帰ってくる
ホストマザーはオーブンにターキーを入れる

帰ってきて皆でシャンパンを開けて
「メリークリスマス!!」ということで、まず乾杯。
この日のために買っておいた巨大ハム
お菓子、ナッツがジャンジャカ出てくる

ホストファザーがハムでサンドイッチを作る
飲み物のビンはどんどん空いていく

こうして朝まで。
こうして一睡もしないでクリスマスの日は開ける

朝ごはんも昼ごはんも区別がつかない感じで
いつでも食べ物、飲み物がある
自分たちのお気に入りのCDがずっとかかっている

ホストマザーはターキーの様子を見ながら
交代で娘さんたちも様子を見ながら
いよいよ女性陣はローストの準備
ターキーと同時にポークとビーフのローストも開始

昨日の深夜から昼頃までかかって、ようやくターキーが完成



夕方、ローストターキー・ローストビーフ、ローストポークの
3種の肉のローストのディナー。
それに色々な野菜のローストも
大きなガモンのハム、サーモンやチーズも

ここで再びシャンパンが開く。
そして「クリスマス・クラッカー」を皆で一斉に引っ張り合う
クラッカーの中に入っている王冠を皆でかぶりながら食事



食事も何時が終わりということは無く
ひたすら飲み飲み食べて、また飲み、食べて

いよいよクリスマスプティングの登場
ホストファザーが、ブランデーをかけて、ライターで火をつける



この日の夜は大ゲーム大会
ダーツやカードなど。お金をかけながら。
そしてこのまま26日へと流れ込む

26日 ボクシングデイ

25日の夜は、さすがに眠くもなり
あちこちでばたばたと、皆で仮眠する

そして、朝。
起きたら真っ先にツリーの下へ。
特に子供たちは皆走って、自分のプレゼントを探す
その子供たちの声で、目が覚める

もちろん大人も自分たちのプレゼントを探し
皆で歓声を上げながら、一斉にプレゼントを開けだす

あんなに前日まで一生懸命ラッピングしたのに
そんな事はお構いなしにビリビリ破る
あっという間に部屋は包装紙のごみの山となる
でも、この開け方も凄く、いい
プレゼント、開けてるって感じで、とても、いい

このとき、私も自分宛のプレゼントをいくつも見つけた。
私ももらえるとは予想していなかったので、大喜びで
私も一緒になってビリビリ破りまくる

この日は朝ごはんは軽いサンドイッチで済ませ
夕ご飯はあの「バブル&スクイーク」
ジャガイモを大量にゆで、マッシュして
ピクルスとコールドミートで食事

もう、ここに来るまでに、いったい自分がどのくらい飲んで
どのくらい食べているのか

しかもぜんぜん寝てもいないし
お腹いっぱいなのに、勧められるから食べないとだし
それで食べちゃうし

もう頭のてっぺんからつま先まで「詰まった」って感じ

この頃、家に来ていた皆は帰り支度を始めて
夜にはそれぞれの家へと帰っていく

急に人が少なくなり、シーンと静かな家の中
後に残るは、ごみの山
食器の山
そして、食べ切れてない食べ物の山

この食べ物を、悪くなる前に片付けなければならない
これもまた、大変な事だわ、こんなに沢山
幸せだね。食べ物があふれてるっていうことは。
幸せ。

27日 クリスマスセール開始

イギリスの世の中は、24日から26日までは完全に麻痺
ほとんどの交通機関もお休み、もしくは凄い数が少なくなり
街のお店も、イスラム系やインド系の店しか開いておらず
移動も出来ないし、外に出たところで、することは何も無い

それが、この27日に一斉に復旧する
さらにこの日から「クリスマスセール」が始まる
早い所では朝の6時から開店
あちこちで人気店の行列が見られる

ほとんどの物が3割4割引
店によってはは半額にもなる
普段値引きしない店も、この時ばかりはセールになるので
目当ての物はクリスマス前に目星を付けておき
この日からのセールにかける

クリスマスプレゼントの中には
このようなショップの商品券なんかもあり
それらを集めていくとかなりな金額になるので
それを握り締めて店に向かう

このセールは1月中旬まで続き
ここで冬物が一掃される
イギリスって返品制度がしっかりしており
買った物はほとんどの物が返品可能
だから、人もとりあえず見つけたものは買う。
後で気に入らなかったら返品すればいいし

しかもイギリスには在庫制度は無い
商品は、店頭に出ているもののみ、在庫が無いのだ。
だから、この前店で見かけたのに、次に行ったときは無かった
そんなときは、もうどこを探しても、無い
そういうこと

だから、とにかく、いいかなと思った物は
その場で買っておかないと
もう二度とお目にかかることはないのかもしれないから

だからセールは早めに行っとくべきなのだが
実は2・3日後もねらい目なのだ
勢いで買った人たちが返品してくるから
返品後の商品はさらに値引きされる事も多く
さらに、すごく安く買えることが多い

ただ、サイズで10号は一番最初になくなる
しかも戻ってくる事もめったに無いので
このサイズの人は最初から気合入れて探した方がいいかも

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