フランス・パリィ の ディジェスティブ


前に「アペリティブ」の話をしたけど、その対語となるのが、この「ディジェスティブ」になると私は考える。

「アペリティブ」が食前のひと時なら、この「ディジェスティブ」は食後のひと時。

「アペリティブ」が甘いお酒なら、この「ディジェスティブ」は甘くないお酒(というより甘さなんて感じてらんない)。

つまり、「アペリティブ」が弱いお酒なら、この「ディジェスティブ」はむちゃくちゃ強いお酒ってことで。



食事も終わり「ふ〜、お腹一杯、もう食べらんない」とひっくり返っている私に、

いつもFabriceがニコニコして戸棚から瓶をいくつも取り出してくる。瓶を眺めながら、「シノ、今日は何を飲む?」

断っておくと、食事中にはもちろんワインも軽く2・3本は飲んでいるのね。

全体で考えるとすごいアルコール量(大丈夫よ、お母さん)。

「キタキタキタ」といつも思うんだけど、私はいつも彼のお母さんが漬けたというアンズ酒をもらうことにしている。

そうすると彼はいつも嬉しそうな顔をして、「僕のお母さんは、これをすごく漬けるのがうまいんだ・・・」と始まる。

   

この瓶のお酒たちが、ものすごい。平均アルコール度はおそらく40から50じゃないかな。

コレを小さいグラスに入れて、一気に飲む人もあり、ちびちびなめる人もアリ。

私はいつも、もらって一気に飲む(ナメテなんてられないので)方だけど、

飲んだ後はすごくスーーーーーーっとしてくる。「消化」にいいんだそうで。そう言っていた。

大体ウォッカやテキーラやウイスキーのような物がメインなようで、とにかくアルコール度数が高いお酒ばかり。



先ほどのお母さんのアンズ酒というと、少しは弱そうに聞こえるけど、

多分あの瓶の中では一番強いんだと思う。60度(汗)。

アンズの味なんてしない。あまりに強すぎて、Angeliqueはいつも飲めない。いつも匂いをかいでむせてしまう。

でも一応Fabriceのお薦めだし、嬉しそうだし、私はいつもそれをもらう。

これ、作ったのお母さんだし、一番体にはよかろうと・・・。

でも不思議と、彼の家で酔っ払ったことはないんだなぁ。

食事が始まってずーーっと飲んでいるんだけど、全然ないや。

ワインがいいせいなのか、それともコレが効いているのか・・・。



前にこの「ディジェスティブ」の一つで「PASTIS」というものを飲んだことがある。

水を入れると白くにごるそのお酒だけは、私は最後まで飲むことができなかったぁ。



よくアペリティブでも水で薄めて飲まれるそう。夏の飲み物、らしい。

フランスでは絶大な人気を誇るこの飲み物。

でも、すっげぇマズイ(失礼)。でもこっちの人は好きな人が多い。お菓子に同じ味があるし。

きっと、日本人の口には絶対合わないと思う。どれだけまずいかは、機会があったらぜひ試してほしいものですな。


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