1月の独りゴチ(後半)


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1月16日(木) ポルトガルは晴れ

ポルトガル2日目。9時に朝食。ホテル10階のレストランで。
パンにハム、チーズ、タマゴやソーセージ。フルーツにジュース、コーヒー紅茶。
アメリカンタイプのブレックファースト。ヨーロッパで珍しい。アメリカ系列だからかな。

まずは今回の旅は大陸最西端といわれる「ロカ岬」から始めたかった。
という私のわがままで、初日の今日、ロカ岬に向けて出発。

ケイやンに調べてもらった行き方を頼りに、まずはカイソデソルデ駅に向けて歩く。
この辺までは昨日歩いた道なので、順調。でもこの駅の場所が分からずに
近くの案内所で聞く。それを頼りにあるけど、見つからず。
いわれた通りではない場所に「あれかな・・・???」みたいな建物を発見。駅だった。

11:40の電車に間に合う。切符を自販機で買ってあわてて乗り込む。
目的のカスカイス駅には結構すぐに到着。ここから路線バスでロカ岬へ
12:05のバス。見るからに慣れていない我々を助けてくれるおじさんがいたり
バスの運転手も降りる所を教えてくれたり、と皆親切。

バスはまるで観光バスのような感じ。ガタゴトガタゴト田舎の道をひた走る。
実は岬に着くまで、途中信号が全然ないのだ。しかも途中の道は、まるで八ヶ岳のような
高原が広がっている。天気もよく、青空に緑の草原。途中もう黄色の花が咲いていたりして。
我々は無言で風景を楽しむ。

ロカ岬は、そんな中を走った先にぽっかりと建っている。
周りには建物もないので、降り間違える心配はなし。
そこで見た、一面に広がる、海。オフシーズンだからか、あまり人はおらず
でも、そんな少ない中でも日本人に3人遭遇。すごい割合だ。
しばし海を見て。ドーーンとして、ボーっと過ごす。ステキな所だった、とても。

レストランで休憩していたら、先ほどの日本人女性二人組みが横で話している。
思い切って話しかけてみたら、とても良いご姉妹で、色々とアドバイス&資料をくれた。
そこで帰りはカスカイス経由ではなく、シントラを回っていくことにした。
というのも、どうやら世界遺産の街らしい。良かったとのことなので。

14:06のバスに乗ってシントラまで。今度も途中の道々は良かった。
横にはもう使われていないのか、線路がずーっと道路に沿って走っており。これもステキだっただろう、と。

シントラで、まずは駅についてどっちの方角に行ったら良いのかも分からず。
地図を頼りに進むと、いきなり道路越しの丘の上にシントラの王宮が立っていた。
デジカメの電池を買いながら、その建物に向って歩く。
途中階段を下りていくと、廃墟の横に出て、すごい坂道が続いている。
そこを歩いていくうちに、我々はどうやら王宮を一周してしまったらしい。
すごい近道だったが他に誰もいないし危険だったのかもしれない。後からヒヤリとした。

王宮はとても質素で。2本の大きな煙突があるのだが、それはキッチンの煙突だったとは驚いた。
思わぬ寄り道で、今日はなんだかとても充実したコース。
16:41の電車に乗り、再びリスボン市内まで戻る。
なんとリスボンにはスペインのエルコルティグレスというデパートがあった。
そこでビールとつまみの魚、お菓子を買う。

ホテルのすぐ横のレストランで夕飯。
魚介のリゾット、ソーセージ、オムレツ。とっても美味。しかも店員も雰囲気が優しくて良い。
部屋で帰ってきてビールを飲み、また話しながら寝る。

 
1月17日(金) リスボンは曇りのち晴れ後小雨

9時に朝ごはんでレストランに行くと、急に話かけられる。
イギリス在住でギリシャ人のKay。昨日のレストランで我々を見かけたらしい。
日本人の友人がいる彼女は、我々を日本人だと分かって話しかけてきたのだ。
聞くとロンドンのキルバーンに住んでいるという。すごい近いじゃない。

立ち話をして、部屋に帰り、今日はちょっと離れたベレン地区を散策。
リスボンカードなる物を買って路面電車でベレンへ。
するとどどーんと大きな教会が建っている。写真をとって中へ。
中には色々な等身大の人形になった聖人が祭られていた。
ここで、ふと、スペインのクリスマスのベレン人形を思い出す。
ひょっとして、あのベレン人形のベレンは、ここのベレンから来た言葉じゃないのかしら。

そのまま教会を後にし、海洋博物館をせっかくだから見る。
中には大航海時代の資料がザクザク。残念なのは英語解説が少ない。よく分からない。
日本の刀や鎧もあったりして。見ただけでも楽しめたけど。

歩いて今度は発見のモニュメントへ。上までエレベーターで上がる。すばらしい見晴らし。
天気も良くなってきた。発見のモニュメントは大航海時代の功績を残すためのもの。大きい。

次はベレンの塔。ここは海から川に上がってきた船を監視するための塔で
政治犯なんかを入れていた牢獄もあったりする。これも上まで頑張って狭い階段を上り。
建物はもう跡しかなく、これも質素な建物だがなかなか楽しかった。

国立古美術館に行こうとして、道に迷う。
路面電車でまた戻り、のつもりだったが、バスナンバーを間違えて
というか、姉、軽率にバスに乗り込みぜんぜん知らない方向へ。
途中で降りると、そこは丘の上の公園のようになっており、いろんな人がたむろしている

再び路面電車に乗り込み行くと、着いた先は反対側の丘の上のお城に。
ここもすでに廃墟のような跡地しかないが、なかなか楽しめた。
せっかくだから見ていくことにする。ここで博物館のような所に入りオーディオガイドを借りるが
何も聞こえない。我々とともに入った夫婦も何も聞こえなかったらしくお互い首をかしげながら。

遅くまで開いていると書いてあったマーケットに行くが閉まっていて花屋しか開いていない
途中の広場で軽く夕飯。ハンバーガーとローストポーク。
ビールを途中の酒屋でまた買って帰って、飲みなおし。
昨日スーパーで買った魚をつまむ。サーモンは美味しかったけど、もう一つのタラの方がすごくしょっぱかった

なぜかテレビでキャプテン翼をやっている。
ヨーロッパでは日本アニメがすごく強い。でも名前は変わっており
翼=オリバー、岬くん=トム、若林君=ベンジー
はがきを猛烈に書く。

 
1月18日(土) リスボンは大雨強風、まるで台風

リスボン最終日にもかかわらず、この日は天気が悪かった。

9時ごろレストランで朝ごはん、昨日のKayに再び会う。
ロビーでお別れの挨拶をしてから、チェックアウトを済まし、荷物を預けて出かける。

迷いつつ、雨にぬれつつ国立古美術館へ。
でもシエスタでちょうど閉まっており、時間をつぶすために、すぐ近くのカフェに避難
コーヒーを飲みながら、ボーっと1時間、待つ。我々はかなりずぶぬれ。

2時になってようやく開館、中に入る。
中にはキリスト教関係のものが多く、宗教画や彫刻など、結構見ごたえあり
その中に日本コーナーがあり、狩野派のおそらく国宝級の屏風がすごかった。
その部屋には畳が敷かれていて香りもよく、なかなか日本日本していて面白い。

ゆっくり回って2時間。外を見ていると、大雨に強風。あまりに風が強いのでドアが閉まらないくらい
ちょっと、これは、台風級だ。
傘を持っていなかった我々は、ちょっと躊躇するが、いつまでも美術館にいるわけにもいかず
気合を入れて外に出る。バスをかなり待ち、再びずぶぬれながらホテルへ。
その横のレストランに、ずぶぬれの状態で飛び込む
店員は優しく、濡れ鼠な我々を迎えてくれた。

ホテルはチェックアウトしているし、今日は夜の10時に寝台列車でスペインへ出るので
なんとなく居場所・行き場所がない我々。時計を見ると、まだ6時前。
仕方がないので、このレストランで時間をつぶすことにし、意識してかなりゆっくり食事をする
茹でタラ、本日のスープ(野菜スープだった)、再びシーフードリゾット

が、どう頑張っても限界はあるもので、出るしかないかぁ、と思っていたら、
店の人が、もっとゆっくりしてて良いよ、と声をかけてくれた。
で、ねばっているうちに、なんとそのレストランにKayが来た。
良い話し相手が出来て、コーヒーを追加注文し彼女の食事中我々はレストランにいることに
さらにホテルのラウンジの存在を教えてもらい、そこでも色々な話をする

で、時計を見たらなんと9時過ぎているではないの
彼女にお礼を言って分かれ、タクシーでSanta Apolonoa駅へ。
寝台車にも無事に乗車。心配していた席番が離れていた問題も解決し、無事に二人部屋に入る。
かなり狭いが、暖房が効いており、今日一日中ずぶ濡れて冷え切っていた我々にとっては嬉しかった

列車は22:01、リスボンを出発。まずトイレを体験し、バーに行って、ビールでとりあえずお疲れの乾杯
カズはアメリカ人後夫婦に写真を撮ってもらったりして仲良くなり。
部屋は2段ベッドになっていたので私が上で、カズが下で寝ることにする。
窓の外は真っ暗。カズにとっては初めての寝台列車。音がうるさくてあまり眠れないかと思ったが
今日一日疲れていた我々は、多分すぐに夢の中へ

 
1月19日(日) スペイン・トレドは晴れ

係員のノックで起こされる。時計を見ると6時だ。外はまだ真っ暗。
何事かと思ったら、朝食なのだという。
こんな朝っぱらから・・・と思ったが、体験しないのも勿体無いので食堂車へ。

コンチネンタル形式の、軽いパン・トーストとジャム、コーヒー・紅茶の朝ごはん
カズと二人、寝ぼけながら食べる

自分の時計の7:30頃、電車が止まりだす。
確か予定では8:25にマドリッドに到着の予定なのに・・・と思っていたら、時差のことをすっかり忘れていた
周りも正確な時間が分からずに「ここは終点?」「そう思うけど・・・」みたいな
確信のない会話をしながら列車から降りていった 
我々も遅れをとったが無事に降りる。マドリッド到着。

そのままトレドに直行するため、バス乗り場まで地下鉄で移動。
日曜のため空いている。10:00発のバスに飛び乗って、トレドへ。

1時間半ほどでトレドに到着。荷物を持って、歩いてホテルを探す
バスターミナルからホテルのあるトレドの街中へはかなり急な坂道を上がる
町全体が丘の上にあるためだからだが。途中ですごく見晴らしが、良い。
さすが世界遺産に登録されているだけのことあり、町全体が中世の雰囲気のまま

地図を見ながら。なんとなく危険な雰囲気は感じない。安心できる。
道が何処も細く、くねくねしていて、地図を見ていても何処を歩いているのか分からない
あまり信号がない。車も1台通るのがやっと位の幅なので、おそらく全部一方通行
石畳の古い道(というより、路地)を迷いつつ、何とかホテルを発見。
チェックインできるまで荷物を置かせてもらって、まずは近くのアルカサスヘ。

工事中では入れなかったが、このすぐ横の広場からの景色は最高で。
天気もよく、リスボンの大雨でちょっと疲れていた我々に、青空がまぶしい
昼ごはんはパブに入り、スパニッシュオムレツとイカリングフライ、ローストチキン、ビールで、乾杯。

ホテルの無事チェックインして、部屋に入ると、これがすごく良い部屋だった。
広いし、眺めも良いし、アメニティもそろっている。すばらしい。
一休みしてからカテドラル、教会を見て回る。
もう地図を見てても簡単に迷うので、勘で進んだほうが面白いといえば面白い
ここに出たいつもりで歩いていったのに、ぜんぜん違うほうだったとか。

迷いつつ、後半からは迷うことにも楽しみつつ、歩いて見つけた建物には入っていく
カテドラルは、今日は日曜日ということでミサをしており、我々も無料で赤に入ることが出来た
途中カフェで一休み。歩き回ったからか、なんとなく街の感じはつかむ。

夕飯は近くのパブへ。ビールを小さいグラスでグビグビ。オムレツ。ツナバゲット。オリーブ。
美味しく安上がりな夕飯。よしよし。スペインで嬉しいことは、「おつまみ」という食文化があるということ。
日本もそうだけどね。

昨日、やはりあまり列車で眠れなかった我々は、あっという間に眠りに着く。

 
1月20日(月) トレドは雨、曇り

10時。おきる。とてもよく寝た。

リスボンで出しそびれたハガキを持って、昨日下見をしておいた郵便局へまず向う。
昨日は日曜日で店もほとんど閉まっていたが、今日はさすが月曜日。
街を歩く人の数も雰囲気も少し違う。

無事ハガキを出してから、市場に行ってつまみ用のハムを買う。
そのままランチコースのあるレストランへ向うが、そこは今日まで休み。
何を食べるか迷いながら見つけたレストランで9ユーロのランチコースを見つける
前菜、メインにデザートがついて、飲み物もついてなかなか良いんじゃないの、ということではいる

スペインのランチは1時から、らしい。
12時半頃に入った我々はレストランに通されたものの、まだオーダーできないといわれて
ビールを飲みつつそれまで待つことにする。

カズはグリルした野菜盛り合わせにローストポーク
私はカルボナーラの前菜に、サーモンソテー。かなり、量が多い。前菜でお腹いっぱい。
それにデザートはプリンと焼きりんご。甘い、しかも大きさも半端ではなく食べきれない
かなりお腹いっぱいになって、しかも私はビールにワインまで飲んでしまったために
食休みたい気分。ここでカズと分かれて私はホテルに帰ることにする。
カズは初めての一人行動。でも、この街なら大丈夫、と思った。

昼寝。3時頃カズが帰ってくる。そのまま二人でシエスタ。眠りこける。
夕方5時におきて、閉まる前にサンタ・クルス美術館へ向う。
無料で中に入り、タイルや宗教画を見て周る
その後カテドラルへ。やはりチケットなく入ることに成功。
昨日は立ち入り禁止になっていたところも入れるようになっており、ゆっくりと観て周る。

暗くなってきた。市場でビールを買う。昼のあのランチであまりお腹がすかないので
そのままホテルで軽くつまみながら食事。
明日からはマドリッドに出るので、その打ち合わせや下調べなど。

夜の11時、早いけど寝ることにする。

 
1月21日(火) トレド・マドリッドは晴れ

朝、8時に起きてシャワーを浴びる。
支度をしてから10時にチェックアウト。荷物を預けて朝ごはんを食べに近くのカフェへ
そこでスパニッシュオムレツをはさんだバケットを食べる。なかなか、美味。

11時のバスに間に合い、乗り込む。今回は早くて約1時間の旅。
12時にマドリッドに到着。12:30、迷いながらホテルに到着し、チェックインする。
今度のホテルは、ユースホステルに近い感じで、殺風景。テレビもコイン式。シャンプーなどは何もなし。
冷蔵庫もなかったのは痛かった。

一休みしてから、昼過ぎ、王宮に向けて出発。
王宮の庭園化と思って入った公園がつながっていなくて、再び入り口まで戻り改めて王宮へ。
この王宮はあまり期待していなかったというのもあったからだけど、かなりすごくてびっくり。
まずは昔の武器・防具の展示から見たのだが、装甲した馬がかなりかっこいい。
中には犬用のよろいもあったりしたが、中世の鎧という感じ。しばし見惚れる。

そして中に入ってまたまたすごくてびっくり。ものすごく、豪華。入る部屋入る部屋
装飾が豪華で、きらびやか、カズも「すげー、すげー」と感動。
感動ついでに最後の売店で絵葉書を買う。

宮殿で予想以上に感動し、そのまま街の中心地のほうへと歩く。
お腹が空いたので途中でファーストフードの店に入る。ハンバーガーを食べたのだが、なかなか美味しかった。
歩いてプラド美術館へ。
入ったのは夕方の4時半。展示は全部で8000点。姉は腰痛、弟は足痛を抱えながらも、とりあえず全部見た。
ラス・メニナス。裸のマハ。やっと見れた。
美術館は、下手すると平気で2時間3時間過ぎてしまっている。
でもその間、牛歩歩行になるので、体への負担・疲労はかなりある、らしい。
見終わって、すごかったけど、とっても疲れた。

イルコルティグレスのデパートへ。マドリッドはいくつも店舗がある。
夜用のビールとハムを買う。
夕飯は近くのレストランへ。食事で通された2階にはアジア系しか居ない。
なんとなく可笑しくて笑いながら注文。
パエリヤとマッシュルームを前菜に注文。美味しい、しかもすごく豪華。

美味しくほくほくしながらホテルへ。
ビールを飲みつつ寝る。

 
1月22日(水) マドリッドは雨

なぜか今回の旅行、雨の確率が非常に高い。
しかも、最初の日と最終日だけ晴れるパターンが続いており
これが姉と弟のどちらの日頃の行いのせいなのか、口論となる。

10時にホテルを出て、再び本日は美術館へ。
ソフィア美術館。ここでゲルニカを見ること。これが私のマドリッドの最大目標。
ちょっと迷って、行った先は移民局。たくさんの人が何か書類を持って並んでいた。

迷ってやっと到着。なかなか近代的な建物。
私だけオーディオガイドを借りる、というのも英語しかなかったため。
まずはうろうろと。学校で来ている子供たちやツアー客の団体が多く、
ちょっとずらして計画的に行かないと、かなり混雑・邪魔で、順番は無視してまずゲルニカを目指す。

ゲルニカは、ドドーんとあった。おおきい。
オーディオガイドで説明を聞きながら、ボーっと見惚れる。
正直、もっと攻撃的な空気を持った絵なのかと思っていた。とても、穏やかだ。
他にピカソの作品を見たが、ゲルニカ関連のスケッチなどはかなりきつい空気を持っていた。

他にはミロの絵や、ダリなど。かなりな展示数。

お腹が空いて、ランチは近くのレストランのランチセットにする。
カズはラザニアとビーフバーガー、私はロッソサラダとサルスエラ。かなりまたこってりと量が多い。
お腹満腹でレストランを出る。

中央郵便局へ行って、ハガキをまとめて出す。
その後、そのすぐ向いにあるティッセン・ボルネミサ美術館へ。
ここは個人の所有していたものを国が買い取ったもので、かなり有名な画家が集められている。
エルグレコ・ゴヤ・ダリ・ピカソのほかに、ゴッホ・セザンヌ・ルノワール・ムンク・ミロ
シャガールなどなど。でも、ここに来て我々姉弟は腰痛・足痛がピークに。
有名人だけとりあえず全部の作品は見た。

Panでジュースで休憩する。
再びエルコルティグレスに行ってお土産用の食材を買う。
ホテルに戻る。ホアキンベラオというアクセサリーの店を見てみたいとカズが言うので
地図を見て行くことにする。でも結局迷って、閉店時間を過ぎ、断念。
地図が読めない弟。私が行っていた方向に実はあったのに。

タパスの店に行き、ハムなどが乗ったバゲットセットとすごくすっぱいサラダを食べる。
ホテルでビールを飲み、寝る。反省点として。美術館は、はしごしては、いけない。

 
1月23日(木) マドリッドは晴れ

今日は我々の母親の誕生日。おめでとうございました。

やはり予想通り、倫敦に帰る前半最終日の今日は、すごく晴れた。
朝からまぶしい。サングラスが必要だ。

妹にカンペールの靴を土産にするため、姉だけ起きて朝一で銀行に行ってお金をおろし
開店そうそう試着して、緑の靴を買う。なかなかステキ。

その後カズを起こして、荷造り。結構カバンはパンパン。時間もぎりぎり。
チェックアウトをぎりぎりして、荷物を背負ってそのままホテルを出る。
昨日たどり着けなかったホアキンベラオの店に行くが、予想以上に高級感が漂い
怖気づいた姉弟は入っただけで出てくる。代わりに昨日見かけた雑貨屋に行って、土産を買う。

なかなか良い土産が見つからない。
結局再びカンペールに行き、私が何度も試着して、靴をもう一足買う。

昼の1時、エアバスで空港に向う。コロン広場を見て。
すごく良い天気。

ひこうきはEasyJet。毎回遅運なので、今回もそうかと思ったら、定刻で飛んだ。
さらに早めにチェックインしたので13番。かなり良い席を取ることができ、カズとホクホク。

倫敦について、GWエクスプレスでいったん家に。チルチルに帰ったことを報告。
リョウが車で迎えに来てくれる。ビールを買って、米をたいて、新しく入ったゲーム007NightFireにはまる。
久々の白米でおにぎり。美味しい。

遅く帰ってきたケイやん、風邪気味。再びゲームで遅くまで遊ぶ。

 
1月24日(金) 倫敦は晴れ

時差をまた忘れて目覚まし時計通りに10:00に起き、実際は9:00だったと分かってちょっと得した気分

私だけ家に帰り、洗濯とメールをチェック。HPも大変なことに。
実家に電話、無事に倫敦に着いたことを報告
カズはそのままケイ&リョウ宅に残る。
実際にはリョウも一緒に居てくれたらしい。悪いことをした。

今日はマダムタソーの日。前にリョウがチケットを取っておいてくれたのだ。
カズとはベーカーストリートで待ち合わせ。そのままマダムタッソーへ。
最初の部屋はイギリスのTV回の有名人なので、カズはほとんど分からない。
姉だけ興奮しつつ、次の部屋に行くとハリウッドスターが目白押し
もう、本物のように興奮して鼻息荒く写真を取り捲る

そのままハリーポッターの舞台となったキングスクロスの駅を観に行く
写真を撮るが人が多く、なかなかゆっくりは見れなかったし、カートで突っ込むのもやめておいた

ここに来て姉は結構いっぱいいっぱい、というか、ちょっと自分の時間も欲しかったりして。
それを誤解した弟と口論。誤解。和解。

夕飯は再びケイ&リョウ宅で、スペイン土産のパエリヤを作る。
シーフードを入れて、あと鶏肉、野菜も入れる。
買い物で帰ってくるときにやたらと警官の姿を目にする。何かあったのかしら?

パエリヤとサラダの夕食。
なんとこの日、マルチタップが導入される。
これで4人でゲームが可能に。早速4人でチームになり遊ぶ。かなり熱中。
旗取りゲームが面白かった。特に旗を持って運んでいる姿がとてもかわいい。

 
1月25日(土) 倫敦は晴れ アテネは大雨

朝、姉は再び早起きをしてPCでHPをちょっとだけアップ
ケイやんがコーヒーを入れてくれたので、カズを起こして3人でマッタリ
カズもメールをチェック。旅先からはなかなか見ることができない。

3人で家を出る。ケイやんは今日は仕事は休みだが、カーセラーの別なお仕事

ビクトリア駅から再びGWエクスプレスに乗ってガトウィック空港へ
13:30に到着。公衆電話から実家や色々な所に電話する
機内で飲み物も何も出ないので、ドリンクとお菓子を買う

チェックイン。結構行列ができている
ひやひや待っていると我々は32番33番。まぁまぁか。
EasyJetという航空会社は、座席番号が出ないのです。
その代わりに整理番号のような券をもらって、その番号順に搭乗となる。
つまり、早い番号の人は自分の好きな座席に座っていける、と。
つまり、最前列のVIP席といわれている所も、早い番号さえあれば、座ることが可能、と。
その一方でチェックインが遅れた場合、カップルやグループはまず一緒には座れない、と。
そのために皆2時間前のチェックインに行列を作って待つわけ。
こういう仕組みになっているわけである。

空港でチーズハムサンドを食べる。なかなか。
今日は深夜の到着になるため、何か買っていくかと聞くが、いらないというので買わないことにする
これがあとで後悔の種となる

16:40、再び定刻どおり(すばらしい!!)に飛行機が離陸。ギリシャは初めての姉。かなり興奮。
約3時間ほどの旅。空はもちろんすぐ真っ暗になり、窓からの風景も夜景が続く
ギリシャが近くなってきてから、どうやら雲が多いらしい
そのうちに、雷が飛行機の横を走るようになり、驚き&心配のあまり口が閉まらない弟
もちろん、横に走る雷を見るのなんて、姉も初めて。下は大荒れの天気、なのかしら?

予想的中、アテネは大雨。着いてそうそう、ギリシャ語の洗礼。読めない、分からない。
というか、文字を見てどう発音するのかすら想像がつかない。思わず笑ってしまった姉弟。
時間も22:30に到着。時差があるからね。一気に深夜。
危ないのでタクシーに乗り、ホテルまで向う。
運転手に聞いたら、こんな雨が3日間も続いているんだとか。
道路も川のようだし、ワイパー効いてないし、なんだかすごいことになったと姉弟はドキドキ

ホテルには0時近くに到着。もちろん店は閉まり、ホテルで食事もできず
まぁ、とりあえず部屋に入るが、ここも良いホテルだった。ものすごく広い
普通のシングルベッドとダブルベッドが余裕持って置かれていた
そしてさらに後ベッドが2つも3つも入るんじゃないかと思われるくらいのスペース
もちろん、私は姉なので、我慢して、弟にダブルベッドを譲った。私は姉なので。私は・・・。

夕飯がなく、機内用に買ったチョコチップクッキーをパクパクつまんで、空腹をしのぐ
シャワーがまたすごい水圧で、詰まっていないのに、水があふれそうになるくらい強い
すごくすっきりして、さっさと寝ることにする

 
1月26日(日) アテネは曇り晴れ

朝7時に起きてしまう。再びシャワーを浴びる
窓を開けて外を見る。アテネの朝は早い。らしい。
窓から見える街の雰囲気、特に匂いが、ヨーロッパではなく
どちらかというと、アジア、マレーシアやシンガポールを思い出させるような。不思議な感覚

8時に朝食。シリアルにパン、フルーツ、ヨーグルト、飲み物色々とゆで卵
このゆで卵が嬉しかった。昨日夕飯を食べていないので、ハングリーな姉弟
パクパクと食べる

天気が悪いので折りたたみの傘を持って、遺跡に出発。歩いてアゴラ地区へ
正直、アテネの町はもっときれいなのかと思っていたが、割と汚い。
でも、その汚いのも、エネルギッシュなアジア的な汚さ、というか。私は好きだ。
途中で日曜マーケットをやっているので、傘を捜しつつ見て歩く。
色々なものが売られていた。とても活気がある。

古代アゴラは、昔の街の中心地だった所
ちょっと入り口が分からず迷ったが、何とか見つけて入っていくと、今日は入場無料だという
なんと、日曜は無料だった。ラッキー。

遺跡は、普通の街中にポコンと現れる。ビルの間に突然古代遺跡なのだ。
もう石の塊しかないが、ここに昔色々なものがあったのだなぁ、と
ただ、ギリシャ語が分からず、書いてあるのもギリシャ語で、なんとなくの想像でしか解釈できない
まぁ、それも面白かったけど

先ほどから気になっていたのだが、アテネなどの遺跡があるところには、犬や猫も多い
野良犬なのか分からないが、かなりな大型犬が群れを作って街を歩いている
怖くないし、しつけもしっかりしているのか、人に対して何もしないけれども、不思議

歩いてどんどん丘の上に向っていくと、教会があり、そのまま歩いていくと、大きな岩が出た
その上に行けそうな雰囲気だったので、上ってみることに。
風が強く雨も舞ってきたが、かなり、見晴らしが、良い。

近くに売店らしき所があったので、カメラの電池を買う
すぐ横には郵便局。はがきを買って、切手も買う
そしてふと振り向くと、そこにはアクロポリスの看板が。ここから入るのか。
でも今日は天気があまりよくないし、やめておこうという事になり再び歩いてアゴラへ戻る

近くにケラミコス遺跡もあったので、そちらも行くことに
地図を頼りに歩いていくと、犬が1匹ついてくる。最初はかわいいので一緒に歩いていたが
そのうちに、遺跡の中までついてきて、さらには離れなくなってきた
ちょっと心配しだす弟。カバンで遊ばれてビビリつつも平然を装う姉。
遺跡を出てもまだついてきて、犬を撒くことに必死。そのうち他の人について行った、よかった
ということで、ケラミコス遺跡は、見たけど、犬の思い出が強い。

今日は雨だし、屋内を見ようじゃないか、ということで、ガイドブックにアテネの目玉という印のついていた
考古学博物館に行くことにする。そこまでの交通手段は分からないので、歩いていくことに
入る前に一服ということで、博物館前でのんびりしていたら、ある男性が近寄ってくる
雰囲気的に、あまりよくない人かしら・・・と警戒していたら、日本語で話しかけてきた
そして、博物館が2004年の夏までお休みだと話してくれた。
ええ。ということは、今日も無理?ええ、もちろん、無理。
何でもその方は日本語を勉強しているんだそうで、本当に親切に教えてくれたのだった

カズとその人の日本語の上手さを感心しながら、でも、目玉の考古学博物館を閉めてしまうなんて
オリンピックにかけている意気込み具合がひしひしと感じられる。
今年の夏は、もう捨てる気、か。

お腹が空いたのでレストランを探して歩くそのうちにプラカ地区まで歩いてきて
値段雰囲気のよさそうな所に素直に入る。ここがなかなか良かった。美味しいし、安い。
カズはケバブ、私はチキン。サラダを頼み、なかなか美味しい食事。
写真を撮ってくれたときにThank youのギリシャ語を聞いたのだが、すぐに忘れる姉弟

食事後、すぐ近くの土産物屋で物色。面白いものがゴロゴロ。
再び店の店員にThank youを聞く。「エフハルスト」。なるほど。
プラカ地区にはお土産屋がいっぱい。眺めつつ歩いていくと、ゼウス神殿にぶち当たった
中に入ろうとしたら、もう今日は終了といわれる。時計を見たら、14:20。
そう、アテネは冬は閉まるのが猛烈に速い。昼の2時半にはほとんど閉まり、店も3時には閉まる。

写真だけ撮らせてもらって、シンタグマ広場へ歩く。そのままホテルに戻り、我々もシエスタ
夕方6時頃起きる。テレビではCNNがやっているが、イラクニュースばかり。ちょっと鬱。
他に回すと、昨日までの大雨で各地の水害が取り上げられている。

8時頃になって夕飯を食べに近所を散策。「Wok88」というオリエンタルレストラン。なかなか混んでいる。
中華はいやな弟だが、まぁ頼んでみたら、これがなかなか日本のテイスト
まるで母親が作ったチャーハンのようなものと、醤油焼きそばだった。さらにチキンもどこかで食べた味。
おつりを計算できないお茶目さんだったが、まぁまぁ楽しめた。

9時。近くの売店に閉店前に滑り込み、ビールを買う。
ホテルでのんびり飲みつつ、はがきを書きつつ。

 
1月27日(月) アテネは曇り晴れ

7時に起きて朝ごはん。アテネは閉まるのが早い、という教訓から、我々も早くから動くことにする
天気を見ながら、傘を持って、歩いてアクロポリスへ出発
途中街の中の遺跡(図書館跡や風の塔)などを見ながら、丘の上を目指す

途中で昨日の郵便局により、切手を買ってから、アクロポリスへ。
昨日はアクロポリスも無料だったらしい。一人12ユーロの共通券のようなものを売られる
入ったらすぐにガイドに声をかけられる。自分が添乗員だとやんわり断って中へ。

風が強く、工事中のところも多かったが、それでもパルテノン神殿はすごかった
下には音楽堂があり、かなり先のほうに、エーゲ海を発見
考古学美術館を見て、風にあおられながら神殿をぐるっと一回り。

下に降りて、これまた工事中の音楽堂に入り、カズは急な階段を上がって上まで様子を見に行ってくる
アクロポリスや遺跡を見て、カズが一言。
「人間は残そうと思って作ったものはあまり残らない。そんなことは考えずに一生懸命
良いものを作ろう、と思ったものは、自然に残っていくんだよねぇ。」

地下鉄の駅に移動しながら、このあとどうするかと相談。
せっかくちらりと見えたエーゲ海。間近でもっと見れないものだろうか、という、珍しい弟の提案
ということで予定変更、海沿いへ行ってみることにする。
地下鉄マップで確認したら、何とか海沿いまではいける、らしい。
地下鉄で30分ほど。ピレウスまで行く。ついたそこはフェリー乗り場だった。

大型フェリーが停泊する港。ドドーんとした海が見たくて、港をテクテク。端まで歩いていくが、
果たしてここは一般人が入って歩いてていい場所なんだろうか。
大型トラックやバイクが横を走る中、不安ながらもてくてく歩く
結局行った先も湾から出ることはできず、それでもちょっと開けたところで写真。
港からだけだったが、それでもエーゲ海は青かった。

途中車から降りれなくなった人を助けてあげて、来た道を戻る。
2時間から3時間近く、港を歩いた。
お腹が空いたので、レストランを探して入る。なかなか親日的なスタッフ
私に色々な日本語を聞いてくる。そして愚痴ることに、日本人や中国人は英語を話さない。
店のほうも大変だよな。でも、旅行者だって大変なのですよ。

カズはパルメザンチーズがたっぷりかかったナポリタンパスタ
私はサーモングリルとライス。このサーモンが、とっても美味しい、鮭のトロだな。
コーヒーも飲んで、ゆっくりする。

店を出たあと、近くに日用雑貨の店があったので入ってみる。そこでお土産用に歯ブラシを買う。
再び地下鉄でアテネに戻る。降りる駅を間違えてビクトリアという所で降りる。
その前に親切な人が「降りる駅は大丈夫?」なんて声をかけてくれたりもして。
降りた駅で、テレフォンカードで実家に電話。

プラカ地区まで戻り、みやげ物を見つつぶらつく。
カズはここで指輪を買う。そういえば、弟はあまり指輪してなかったなぁ。サイズがなかったか、なるほど。
祖父と祖母にオリンピック関連のものをお土産。
ホテルに帰ってはがきを書く。

夕飯はアテネ最後の夜なので、良いところに、ということで出かける。
ちょっと気に入った昨日行った所と同じ。店は空いていたが、スタッフは明るく親切。
きっとオフシーズンだからねぇ。メニューはムサカ、ミートボール、ローフィッシュサラダ
そのうちに音楽が奏でられ。下町の飲み屋な雰囲気。デザートもサービスでコーヒー追加。
このデザートも、なんだかよく分からないけど、食べているうちに懐かしい感じ。

ホテルに帰って少しまた飲んでから、明日は早起きなので早めに寝る。
きっと最終日だから明日は晴れだろう、と予想しながら。

 
1月28日(火) アテネは曇り晴れ、ローマはもちろん晴れ

早い便だったために姉は少し緊張して起きる
8時にはチェックアウトして、ホテルを出てバスに乗る。
バス乗り場はシンタグマ広場すぐ横。時間があればゼウス神殿を見たかったのだが。
カズに確認したら、もう良いとのことなのでそのままバスに乗る。

いきなりバス運転手と客が口論。運転手逆上。なだめるほかの乗客。

混んでいるし、ホテルのスタッフは「more than 1 hour」なんていうから
かなり早めに行ったけど、無事1時間で着いた。
空港は新しく、きれい。さすがオリンピック。

待てども待てどもカウンターが開かない。
一応国際便なので3時間前には・・・なんて書いてあるのに、カウンターが開いてないってどういうこと?
さすがアリタリア。何か、私はここと相性が悪い、昔から。

きっかり2時間前の11時になってようやくカウンターが開く。
だったらEasyJetのように事前に書いておけやー、ボケー。
しかも3時過ぎの便と同時にカウンターが開くって言うのは、どういうわけやー、ボケー。
言えるはずもない悪態をつぶやきながら。

航空券を受け取った葉良いけど、何処にも手荷物検査の場所がなく
気がつけば、免税店が。良いのかなぁ、と首をかしげつつ。ゲートに行くと、そこに検査所があった
なるほど、一度にじゃなくて、乗る便前で検査か。この方が厳しく調べられるし。
かなり厳しくて、我々二人とも引っかかってばっかり。カズは初めてカバンを開けるように言われる。
ひっかかっていたのは、ひげそり用のかみそり。

1時に定刻に、ローマに向って飛行機離陸。
なぜか予約のときにスペシャルメニューを注文していたらしい私。
なぜか二人でベジタリアンメニュー。まぁ、最近野菜不足でしたからね
他の人のを見たらこってり甘い系らしかったので、これはこれでよかった。

ローマに付き。何のチェックもないままに駅に出る。
電車で30分ほど。テルミニ駅に着き、そのままホテルへ。
ホテルはなかなかフレンドリーで、きれいだし。エレベーターはすごく古くて面白いし。
部屋に入ったらウェルカムフルーツがあった。調べていたときにこんなコメントが書いてあったのを思い出し
本当だー、と思って。

一休みしてから歩き回る。三越を発見し、中で休みながらパンフを見て
マイバスツアーを探す。歩き回って教会発見。中に入るとかなり豪華。
マイバスのカウンターも発見し、パンフをもらって夕飯に出かける。
さっきホテルからもらったクーポン券を使い。隣のレストランでコースの食事。9ユーロ。
ラザニアとサラダ、飲み物、パン付き。なかなか美味。
デザートにティラミスとエスプレッソも注文。イタリアンな食事を堪能。

帰りにビールを買って、部屋でいっぱいやりながら。明日の予定を立てつつ寝る。

 
1月29日(水) ローマは曇り晴れて曇り少し雨 

7時に起きて、シャワーを浴びる。外を見ると、なんとなく暗い。
朝ごはんに降りていく。なかなか良い食事。パンがいっぱい、ヨーグルトやゆで卵。
シリアルもあり、飲み物も豊富。

今日バチカンに行くか、コロッセオに行くか、カズに決めさせようと思ったが
天気の調子でまだはっきりと決められない。天気予報を見つつ迷う。
まぁ、行っとくべ、ということでコロッセオに決定。
地下鉄で移動。ローマの地下鉄も分かりやすい。少ないし。
掘ればすぐ遺跡だからなぁ。でも、チケットが自販機で買えないって言うのはどうかと思いました
いったい何のための自販機だったんだろう?入れるお金の順番を間違えると作動しないようで。

コロッセオ到着。鳥肌が立つカズ。中に入る前に外から鑑賞。
すると昔のガイドさんにばったり出くわす。一応声はかけておく。
いよいよ中に入る。入り口が壊れてしまい、手動で中へ。

中をゆっくり周る。かなり大きい。実は私も中に入ったのは初めて。
いつもツアーだと中には入らないので。
下には昔猛獣が入れられていた檻のような部屋が並び。上には、もう風化で段がなくなった階段が
坂のように並んでいる。ここで戦ったんだよなぁ、と。グラディエーターだなぁ、と。

かなり感動したあとに、歩いてカラカラ浴場へ。ここもいつもツアーでは行かない所。
ここも、すごく大きい。大きすぎて、想像つかない。
書いてあるのがラテン語だったので意味が分からず、係員の人に聞いたら、プールだとか
3階建てだったとか、一度に1500人入ったとか。すごいお風呂だ。

天気が良くなってきた。そのまま歩いて戻ってフォロロマーノへ。
カエサル階段が分からずに、代わりに墓のようなものは見つける。
ここもごろごろと遺跡があり。

ロマーノも歩いて通過し、階段を上って、その先にはヴィットリオエマヌエレ2世記念館
最初ガイドブックがなかったので、何の建物なのか分からずに通り過ぎる。
そのまま歩いて真実の口のある教会へ。
教会の中にも入ったが、とても質素で地味な教会。なのに外についている真実の口だけは大混雑。
何か、ちょっと不思議な組み合わせというか、変な位置というか。

迷いつつテヴェレ川沿いを歩いてテヴェリーナ島にもより、間違えて病院を見学し
ナヴォナ広場に行きたくて迷ってすごく怪しい路地をうろうろし
この辺でお腹も空いてきたのでレストランを探すが、良いところがなくて、そのうちにナヴォナ広場に着いちゃって
だったらこのまま歩いてトレヴィからスペイン階段から見ておこう、ということに決定。
パンテオンを見つけて中に入り、サンティニャツィオ教会を通過、トレビの泉へ。
カズはその大きさが予想以上だったのでびっくり。もちろんコインを投げて写真を撮って一休み。

そのまま歩いてスペイン広場へ。迷って先に階段上の教会のほうに出てしまう。
教会の中も歩いて回る。ここまで、我々はかなりな量の教会を見てきたが。
イタリアの教会は何処も派手というか、華やかというか。色彩が豊かというか。
階段途中に腰掛けて一服。

そのまます終え印広場から伸びているブランド通りを見てカフェグレコにだけ入る。
カズはエスプレッソ、私はカプチーノ。すごくステキなカフェにジーパンで入ってしまった場違いな我々。

ムラノガラスという日本人が経営しているんだろう店によって、カバンの知識を仕入れる。
みやげ物の大体のめぼしをつけてホテルへ。夕飯は近くのトラットリア。
蒸し野菜とアーティチョーク。ボンゴレにラビオリ。なかなか美味。
近くのカフェでまたビールを買って、ホテルで飲み直し。
明日の朝は速いので、早めに寝る。

 
1月30日(木) ナポリは曇り晴れ時々雨、ポンペイは晴れ曇り雨 ローマは曇り雨

今日は今回のたびで初日本語ガイドツアーに参加。
たまには良いかなあ、と思ったのと、自分が添乗で仕事していたときも、この
ナポリポンペイは評判が良かったので、良いかなぁ、と思ったのとで。

出発は早く7:30。7時には自分たちのホテルを出て、集合先に向かう。
参加者は全員で8人。バスの中は当然ゆったり、すばらしい。
ローマの街中の遺跡や水道橋を見て、田舎町を見ながら太陽高速道路をバスはひた走る
すぐ横にはローマ=ナポリ間の新幹線の工事が。そのうちに列車でいけるようになるんだわねぇ。
しかも1時間ちょっとで。益々ツアーが出るんだろうなぁ、と。

途中ガススタンドで休憩。大型トラックのおじさんとチョコチョコ話す。
再び走ってナポリへ。タマゴ城の近辺で写真撮影。サンタルチア港。王宮。
やはりナポリは下車しないで車窓からの見学だった。

そのあとなつかしのカメオ工場へ。買うお客はあまりいない。

昼食。これも見覚えのあるレストランで。シーフードの昼食。客は全員日本人。我々のグループ以外でも。
海老イカ蛸のマリネとボンゴレトマトのパスタ、フリッター。なかなか。
で、デザートは丸太のりんご。そのまま。配られて、呆然とする我々。
一緒に言ったビジネスマン風の男性二人と同席。なかなか面白い話をしていただく。
バンコクは良いところらしい。今回はドイツでの展示会の帰りによったらしいけど。
車か何かなんでしょうか。

ポンペイ遺跡に到着。不思議なことに我々がバスの中やレストランの中にいるときは雨なんだけど
外に出ると、晴れてくる。誰か、すごく強烈な晴れ男または晴れ女がいるに違いない。
ポンペイ遺跡は私も大好きなところだ。見るものがいっぱいある。
大通りを通って、売春宿跡と浴場を見る。サウナの仕組み。パン屋跡も見て、広場へ。
昔の生活がそのまま、本当にそのまま残っているのがとても面白い

で、カズといき着いた結論。
昔の人は賢かったとか頭が良かったとかいう言い方は正しくはなくて、
今の人とほとんど変わらない頭を持った人たちだった、と。全然違いはなかったんだ、と。
ただ、今の世の中は便利に何でもできる道具や仕組みがあるからこんなに色々できているけど
昔はその道具や仕組みがまだなかった、だからないなりに違ったものを技術で作り上げた、と。
そりゃそうだ。人間そんな何千年くらいでは劇的に進化なぞしないよ。

ポンペイを見て終わり、バスで再びローマへ。帰りは熟睡の旅。
バスの中でこんなに安心して眠れるなんて幸せ。いかに今まで私が緊張していたのか分かった気がした。
途中また休憩により。チョコとハガキを買う。

夕方5時半、ローマ着。駅地下のスーパーで買い物してから部屋で一休み。
夕飯はピザが食べたいというカズの希望でピッツェリアを探すがなく。
近所で探すことにしてホテルを出る。しばらく行った所に発見。
シーフードマリネとピザを2枚。カプリチョーザとひき肉ときのこのトマトベースのピザ。
すごく美味しい、しかも安い。

ホテルに戻り日記を書きはがきを書き。ビールを飲みつつ話をする。

 
1月31日(金) ローマは曇り晴れ

久々にのんびり起きる。朝ご飯を食べる。
遅い時間だったからか、混んでいて、ヨーグルトなんかはなくなっていた。がっかり。

10時にメトロでバチカンへ向けて移動。行く前にサンタマリア・デリ・アンジェリ教会へ
地図を忘れたので三越によっていく。良いねぇ、ここぞというときに、三越。
再びメトロの切符が買えなくて困る。まったく。

駅に着き、まずは閉館時間が早い美術館のほうへ。オーディオガイドを借りて進む。
なかなか見ごたえがある。しかもこんなにラファエロの作品があったなんて知らなかった。
進んでいくうちに数々の部屋を通り。そして、ついに、システィーナ礼拝堂、最後の審判だ。

何か、前にも見に来たことが会ったんだけど、そのときはツアー客を引き連れていたし
しかも時間が全然なくて出発前に来たから相当焦っていたということもあったりして
なぜか、天井画だとずっと勘違いしていた私。下からそびえるように巨大な絵ではあったんだね。

私がオーディオガイドで感動しながら見ている横で、キョロキョロしているカズ。
どうした?と聞くと、返ってきた答え「・・・最後の審判って、どれ?」
姉、返す言葉なくその場に崩れる。

たくさんのフラスコ画をゆっくり見て回ることができてよかった。
私はどうもこういう宗教画のようなテーマがしっかりした絵のほうが好きだ。
堪能して美術館を後にし、近くのカフェでランチ。チキンバーガーと水。セットで4ユーロなり。

いよいよサンピエトロ寺院へ。しきりに国境を気にして探すカズ。
つまり、この車止めが国境なのだよ。すんなりと世界最小の国、バチカン市国に入る。
といっても、さっきの美術館も確かバチカン国内だったけどね。言わなかった。

広場にはクリスマスのベレン人形が飾られている。そのすぐ横には巨大なクリスマスツリーが。
さすがカトリックの総本山、大きい。しかも、荘厳。そしてすごく多いカメラのフラッシュ。
日本人ではない、もういろんな人がパチパチフラッシュたいて写真を撮っている。
でも日本人がすると目立つ。ソンだよね。

5ユーロ払ってクーポラ(丸い屋根の部分)まで上る。
なかなかすごい階段。足が、痛い。全部で300段あった。途中で建物内の天井に出れるところがあり
そこからは教会の中心を真上から見ることができる。その横にもタイル画があって、すごい。

上に上がると眺めは良い。でも風が強く、猛烈に寒い。鼻を真っ赤にしながら周って見る。
カズは同じ広場が2つある、と言い出し、こことここ、という感じで説明してくれたが、姉にはどうしても
同じにしか見えない。間違えているんじゃないか?といったら、私をその一つの方に立たせて見に行った。
すると、すぐ反対側からカズ出現。「あれ?2つあったと思ったのに」円形の展望台でよくある間違いですわな。

降りてきたら下も寒い。震えながら歩く。
せっかくだからサンタンジェル城を見学。昔黒死病が流行ったときにこの城の上に大天使ミカエルが
降り立ったのだという。ほほぉ。そしてその城の周りでは、エイズの寄付&署名活動がにぎやかだ。

城はほとんど跡地という感じで。途中まではゆるい螺旋の坂道を登る。
上に上がったとたんに生活の匂いがする。中世の小さな町の感じ。古いフラスコ画など見ながら。
最上階にはミカエルがいた。

城を後にしてティベレ川を歩く。マキシムという革製品専門店で父母に買い物
メトロでスペイン広場に戻る。何か自分たちにと思いつつ、買うのはいつも他人のもの。
カフェグレコでチョコをカズの同僚に買う。なかなか良い値段でびっくりする。
メトロで戻ろうとしたら乗るラインを間違えて知らない所へ。

ホテルで一休みしてから、ローマ最後の晩餐は昨日のレストラン。
ちょっと気に入ったから。安かったし。
ムール貝の前菜、フィットチーネボロネ−ゼ。そしてメインはステーキ。
ガッツり食いたいというカズの要望にこたえて、肉の塊を食べてみた。
カズは普通の牛、私はVeal。美味。美味しい。すばらしい。しかも安い。
ビールものみ。幸せ。お腹いっぱいで食べ過ぎ方?なんて思いながら。それでもまだビールを飲みカズ。
幸せなまま寝ることに。

これが大変なことになるなんて、思いもシーないデー♪

 

モドル           もっとモドル

 

 

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